埼玉県知事選に「多選自粛条例」を自ら提案した現職上田知事が立候補した、そんなに有権者バカでは無いと思うが

 8月9日に投開票される埼玉県知事選で、上田清司知事(67)が4選をめざして立候補する意思を固めたことが3日、複数の関係者への取材でわかった。任期を連続3期までと自ら定めた「多選自粛条例」を破っての立候補になるが、県民にわびて説明することで理解を求める意向だ。来週にも記者会見して正式に表明する。
 関係者によると、上田知事は知事選への立候補を表明した人がいない現状について、「このままだれも挙手する人がいなければ、県政運営に混乱が生じる」と話し、立候補の意向を伝えたという。多選自粛条例との整合性は「会見で県民におわびしなければならない」との趣旨の説明をしたという。
 上田知事は元民主党衆院議員。「しがらみ一掃」をうたい、2003年に初当選した。公約にも掲げていた多選自粛条例の制定を翌年、都道府県で初めて果たした。だが、13年以降は「自粛条例なので(立候補)できないわけではない」「多選の弊害は防げる」などと述べていた。
 こうした上田知事の発言に自民党県連は反発。過半数を占める県議会に5月、条例の順守を求める決議を提案し、賛成多数で可決した。心臓外科医で順天堂大教授の天野篤氏(59)の知事選擁立をめざしている。(有近隆史)

これ「埼玉の上田知事、4選出馬へ 多選自粛条例破り」と題したチョット古いが朝日デジタル6月4日05時18分の報道記事である。

 何が政治屋を決めるかと言えば、それは選挙時に約束した「公約」を守る事にある。これは少なくとも最大の約束事となり、それを守らなければ、どんなに立派な人でも、どんなに偉い人が偉い事言っても、有権者に愛想を尽かされ、人間の価値は地に落ちる。それだけ「公約」は重いものである。それをこの埼玉県の上田清司知事は簡単に考えているらしい。もしこれが田舎の地方であれば、例えそうでも、田舎特有の付き合いや柵(しがらみ)の中でそれなりに健闘されようが、埼玉は、ダサイタマとは言われているがそれなりの都会である。チョットした言動を左右する都会の有権者である、はたしてこの上田清司知事の主張理解してもらえるかは甚だ疑問である。任期を連続3期までとする「多選自粛条例」を自ら提案した上田知事である。そんな公約を反古にしたら、理解してもらえない都会の有権者である。悪い事言わない。屈辱の結果を見る前に立候補を取り辞めた方がと進言したい。