2014年1月の就任以降、受信料徴収率の改善や国際放送の充実などで一定の成果を挙げたと自負し、本人は続投に意欲的だった。しかし、この3年間、物議を醸す言動が多く混乱も招き、任命権を持つ経営委員会(委員長・石原進JR九州相談役)の支持は離れた。
籾井氏の問題発言は枚挙にいとまがない。就任会見で「政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない」と発言。従軍慰安婦について「戦争しているどこの国でもあった」と述べた。15年3月には「ハイヤーを私的に利用していた」と批判を浴びた。経営委は再三、籾井氏を注意している。
対外的な言動だけでなく、NHK内でも独善的な行動が目立った。14年2月に理事10人に辞表の提出を要求していたことが発覚。今年11月には「余ったら返すのが当然だ」と、受信料を17年度に50円程度値下げすることを提案した。だが、高精細な4K・8K映像の放送などに今後、投資が必要になるとして、籾井氏の値下げ提案は経営委で却下された。
籾井氏は今月1日の定例記者会見で、この1年を「80点。合格点だ」と自己採点した。これに対し、経営委員の1人は「経営者は普通、あんな発言はしない」と冷ややかだった。6日の経営委では籾井氏の手腕を評価する声も出たが、「誤解を招く発言があった」との認識で一致。籾井氏と経営委の間に生じた溝は埋まらなかった。
前記事で『就任会見で「政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない」と発言』とあるが、普通は国の公共放送は当然に株主と同等の政府の言う事を聞くのは当然だが、これはオフレコとするのが当然で正面切って言う言葉では無い。何の事無い選んでくれた安倍首相へのオベッカでしかない。それが余りにも露骨すぎた。NHKの中の「平家」的ミニ安倍晋三だったのだろう。誰も反対出来る者いないと思っていたのではないか。得てしてこう言う類は嫌われるのがオチである。良い例が昨年の大河ドラマの「花燃ゆ」だったろう。舞台は長州萩である。安倍晋三の山口の郷里であり地元であり選挙区である。うがって見ればどっちが言い出したか解らないが、追って知るべしではないか。それほどこの籾井と言う男乱世?遊泳術に長けた男と見える。流石の安倍さんも留任とは言い出せなかったのではと私は考える。私見だが、こんなゴマスリ男代えて本当に良かった。