パナソニックの国内生産への転換、これを契機にメイドインジャパンを取り戻したい

 パナソニックは、海外で生産し日本に逆輸入している洗濯機やエアコンなどの家電製品の大半を、今春から順次、国内生産に切り替える方針を明らかにした。
  円安の進行や海外の人件費の上昇で海外生産の利点が小さくなったためだ。家電最大手のパナソニックの「国内回帰」が他社に波及し、国内製造業の空洞化に歯止めがかかるかどうかが注目される。
  パナソニックの家電の国内販売額は5000億円前後とみられ、うち約4割を中国を中心とした海外で生産している。
  パナソニックはまず、ほぼ全量を中国で作る縦型洗濯機の生産を静岡県袋井市の工場に戻す。その後、全量を中国から輸入している家庭用電子レンジは神戸市での製造に、中国で生産している家庭用エアコンも滋賀県草津市に、それぞれ切り替えを進める。

これ「パナソニック、国内生産回帰…円安・人件費高で」と題した読売新聞 1月5日(月)8時50分配信記事である。

 これは日本製造業企業の原点回帰である。安倍首相の功績と言えば、この日本企業本来の姿を取り戻させたと言って良い。もとより癌はこの為替だった。円が強くなり産業振興国との貨幣価値のバランスが崩れ、国内生産してるより為替益が発生する、中国をはじめとする東南アジアに生産工場を移した結果、世にも不思議なメイドオブジャパンの製品以外で国内製品があふれてしまった。それと同じくして日本経済の雇用環境は一変してしまったのである。元々資源の無い我が国は、原材料を仕入れそれを製品加工で生きて来た国である。それも手先の器用さでで産業をある。しかし拠点を海外に移してからは日本古来の安くて良い製品が出来なくなってしまったのである。安かろう良かろうが高かろう良かろうから、安かろう悪かろうに変わってしまい、現在の円安でもう一度見直しの機会を考える事が出来たのは、「アベノミクス」の良い産物と言える。願わくはこのまま生産拠点を日本に戻し、従来の日本製品の良さで今後の日本の経済を復興させたいものである。