小渕優子議員の資金不正処理問題、奨励はしないが、良い事も悪い事も出来る器量を望む

 小渕優子・前経済産業相政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、東京地検特捜部が10月に関係先を家宅捜索する以前に、パソコンのデータを保存する複数のハードディスクがドリルで破壊されていたことが関係者への取材で分かった。ハードディスクは群馬県内の小渕氏の関係先にあったもので、特捜部はこの経緯についても慎重に調べているとみられる。
 小渕氏をめぐっては、地元の支援者らが参加した東京・明治座での「観劇会」に関し、四つの政治団体の2005~13年の政治資金収支報告書で、収入より支出が大きく上回り、差額が計6千万円を超えていたことが判明。衆院選のあった12年の収支報告書には、観劇会の収支の記載自体がなかった。
 この問題で、特捜部は10月30日以降、小渕氏の元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎氏の自宅や、同県内の小渕氏の政治団体の事務所など関係先を政治資金規正法違反容疑で家宅捜索した。

これ「捜索前、PC機器を破壊 資金問題で小渕氏の関係先朝日新聞デジタル 12月19日(金)5時5分の配信記事である

 大体この類の行動は、まずい事を自ら知らしめる行為そのものである。法治国家だからやっても良い事にはならないのである。確かに法上においてはその確証なければ罪には問われない事はその通りであるが、法上の罪は消せても、道義上の罪は消えず、かえって自ら法上の罪を認めたに等しい行為なのである。それは丁度殺人罪に問われた人間が、確証が無く「疑わしきは罰せず」のルールに基づき、免罪されたと同等なのである。それをよりによってハードを破壊するとは、この方の秘書を含めた関係者の程度が低い事を天下に示した良い例となり、政治屋にしては、詰めの甘さが露呈した解り易い事例である。どうして最近の国会議員はこうなのであろうか。立法に身を置きながらこの体たらく恥ずかしい限りである。私はだから上手くやれとは言わないが、それこそ仕事の出来る国会議員と言うのは、確かに良い事も悪い事もそれなりに出来るものであるが、出来得るならば、それ位の議員としての質がほしいと言う事でもある。