あの泣きじゃくり野々村元兵庫県議の告発任意聴取はもちろんだが、攻められれるべきは議会事務局の役人である

 元兵庫県議の野々村竜太郎氏(48)による不自然な政務活動費(政活費)の支出問題で、野々村氏が県警捜査2課の任意聴取に対し、収支報告書(2011~13年度)で報告した345回の日帰り出張について「実際はほとんど行っていない」と説明していることが17日、捜査関係者への取材で分かった。
  日帰り出張費を含め、約3年間に受け取った政活費1684万円についても「大半は政務活動に使わなかった」と話しているという。県警は詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑での立件も視野に裏付けを進めている。
  野々村氏の収支報告書によると、東京都や福岡市、城崎温泉豊岡市)など遠方へ計345回にわたり日帰りで出張したとして、政活費から計約800万円を支出していた。
  捜査関係者によると、野々村氏は今月11日に始まった数回にわたる任意の聴取で、日帰り出張費の大半を架空計上と認めたという。
  これまでの捜査では、野々村氏が「切手代」として計上した約250万円のほとんどを金券購入に充てていた疑いが浮上。クレジットカードの明細書の店名を改ざんし、正規の支出を装ったとみられることも判明した。聴取に対し、これらの不正についても認めたという。
  野々村氏は県議会や市民オンブズマンから県警に刑事告発され、今年7月の辞職までに受け取った政活費全額を県に返還している。

これ『野々村元県議、出張「ほとんど行ってない」 県警聴取』と題した神戸新聞 9月18日(木)7時30分配信記事である。

 こんなアホらしい事での議員辞職と告発聴取である。一切報道されてないが、ここまで来るまでの、県議会事務局の対応である。ここまで許されたのは言語道断の野々村本人はもとより、不思議なのはそれまでの県議会事務局の対応である。こんな事解かってて、何か是正の勧告をしたらしいが、最後は役人としての責任回避の弱さが出たと見えて、こっちの方が根が深いと言わざるを得ない。
 私はかねてよりの持論「公務員とは与えられた仕事は忠実にこなし、決して前例を作らず、前例を踏襲し、責任と言う言葉に異常に反応し、その回避には天文学的才能を発揮する人種である。」を地でいった典型的事例である。
 役人にしてみれば何が一番頭の中にあるかと言う事であり、このような議員の先生方には一番気を遣う。何故なら職務上悪い事を正そうと思うと、藪蛇になるからであり、時にはその事で議会で追求されるのが一番怖く、それが職務上キズがつくからであり、どんな悪い事でも自分の腹が傷まなければ長い物に巻かれるのが利口といつも考えているのである。この考えが染着いているから前進的な考えが浮かばないと言うより、考える事を捨てているのである。皆さんは見聞きした事あると思うが、どこの自治体にも第三セクターと言う組織、企業があるのをご存知と思う。しかしながら、この企業体決して良い結果を生んでない。何故なら前記した役人が役員にある限りは絶対100%それに向いていないのである。落ち着く先は決まって、「努力したが民間的発想が出来なかった」と言って市民に詫び、安い価格で民間に売却してるのである。これ等、形を変えた税金のドブ捨てに他ならないが、またいづれもその責任者は誰1人として責任を取っていないのが現状である。時間が経てばそれが忘れられ風化してしまい役人の思うツボなのである。ほとぼりを冷めるまで待つ忍耐力も彼らは一級品である。