何故に今「特定秘密保護法案」なのか? その答えは安倍総理自身にある

 特定秘密保護法案については、4日、さいたま市での公聴会も終了したため、与党側は5日にも参議院の特別委員会で採決し、6日の会期末までに成立させる方針です。
 一方、野党側の対応ですが、与党側と法案の修正協議で合意していた日本維新の会がここにきて揺れています。第三者機関をめぐる総理の答弁が不十分だとして与党側に再び修正協議を持ちかけ、新たな修正案を受け入れない限り反対する姿勢を見せていますが、与党側が採決をためらうまでの材料にはなりそうにありません。
 また、民主党などは森大臣への問責決議案や山崎参議院議長への不信任決議案の提出などを検討していますが、数の力を背景に国会運営を行う与党側の攻勢を跳ね返すには至っていません。
 ある与党幹部は「明日の本会議で採決することも十分ある」と強気の姿勢を見せていて、特定秘密保護法案は早ければ5日にも成立する可能性が出てきています。(04日17:25)
 

これ「秘密保護法案、早ければ5日成立の可能性も」と題したTBS系(JNN) 12月4日(水)18時50分配信ニュースである。
 

 もうこれはねじれを解消した自公の思うがまま、早ければ2,3日内に施行されるであろう。問題は何故安倍総理がこんなにもこの「特定秘密保護法案」を急ぐのか、善意に解釈すれば、安倍総理が重視する日米関係の強化と言う事にもなろうが、今どうしてと言う疑念は晴れない。では何故か。私は何の事無い、以前より安倍総理の趣味の政策と揶揄して来た。しかし、その真意は、日米強化の目に見えないオバマからの不信感の払拭に他ならないと私は見ている。要するに、アメリオバマへのオベッカに他ならないのである。思い起こせば、先の20カ国・地域(G20)首脳会合での日米首脳会談と6月の主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)でのアメリオバマとの不調に事は端していると思う。安倍総理オバマ大統領に嫌われていると思っていたのではないか。疎んじられてるとでも思っていたのではないだろうか。それの解決にはアメリオバマへの貢物、つまり、この「特定秘密保護法案」で日米の安全保障に関する情報・特定秘密を漏洩しないような手法で担保の差出を狙ったのではと私は睨んでいる。そう考える事で全てが納得と私は思う。しかし、事はそう単純ではない。何故ならオバマは、安倍政権の日中間、日韓間の現在の最悪な関係を憂いているための日本への嫌悪感の裏返しと見ても良いのではと思っている。