官僚の人事を操る「内閣人事局」の設置は幻に終わる?

 霞が関の幹部官僚の人事を一元管理する「内閣人事局」の設置を巡って、官邸強化を目指す安倍総理大臣側とこれに慎重な人事院や一部の与党議員との対立が激しくなっています。
  稲田公務員制度改革担当大臣:「政府一体となった人事、政府一体となった人材戦略を練って初めて、安倍総理がおっしゃっている国際競争時代に勝つことができる」
  政府が示した案では、各府省の局長級以上、600人ほどの官僚の人事を内閣人事局で一元管理します。また、各省庁に「大臣補佐官」を新たに設けます。しかし、自民党の会合では、「公務員が萎縮する」などと内閣への権限集中に対する懸念が相次ぎました。.

 
「「内閣人事局」設置巡り対決 人事院vs官邸」テレビ朝日系(ANN) 9月26日(木)5時11分配信記事である。

 この従来の自民党と官僚の長年の二人三脚の打破に本当に踏み込めるのかは、甚だ疑問である。国民向けのパフォーマンスと私は見ている。結果的には自分の意気込みを見せ、旧来の自民の古い人たちと官僚のタッグに負けた事にして、矛を収めるストーリーではないか。恐らく風見鶏の菅官房長官当りの浅知恵だろうと私は思う。要するに自分を高く売り自民の反安倍連合の分断だろう。グズグズしてればさすがの安倍ももうすぐ賞味期限が来るからである。ポスト安倍潰しとも言える。官僚も馬鹿では無い。こんな事されたら自分らの権力構造そのものが破綻してしまう。これは絶対阻止しなければならない筈である。必死に抵抗するだろうし、彼らの常套手段である政治への懐柔、生半可には終わらない筈である。恐らく懐柔された半分以上の議員が反対するだろうから、これは幻に終わる事請け合いである。どのように官僚が議員を懐柔するのかジッーっと見ていたい。面白い筈である。