先日凶弾に倒れた安倍前首相が政治的に功が無いのに国葬?

 確かに安倍前首相8年9か月の長期に渡り政権を担当したが、その間政治家として史上に残る功なりの業績は何一つない。唯一の安倍さんの冠をとったと言われる「アベノミクス」政策、何のこと無い円安誘導の貧富の格差を招いた「愚策」に近かったし、それが現在も尾を引いている。逝った人には酷の様だが公正に判断すればそうなるのだ。

 安倍1強と言われた所以は、歴代の総理大臣が国民に気遣い、やろうと思ってもやらなかった事を、安倍さんがそれまでの「官僚主導」を壊すべく、官僚の領分に土足で踏み込んで「政治主導」に替えようとして「内閣人事局」を作った事にある。これのお陰で今まで闊達だった官僚が忖度に走り内閣の顔色をうかがい始めた事がその原因である。つまり人事を握られた官僚が首根っこを押さえられた事にある。これらが後の「モリカケ」と「桜を視る会」問題を誘発したと言って良いのである。史上の有名な政策、故佐藤栄作元首相の沖縄返還田中角栄元首相の日中国交正常化と比較しても、安倍元首相の功な政策は殆どない。私的にはとても功ありの日本国総理の仕事に対する国葬の気持ちは薄いと感じざるを得ない。