米大リーグメッツの松坂大輔、何か元巨人の桑田真澄に似ている

 ◇インターリーグ メッツ1―6タイガース(2013年8月24日 ニューヨーク)
 メッツのサンディ・アルダーソンGMは、松坂をシーズン終了まで先発で起用する方針を明言した。
 現在メッツは先発2投手が肘痛で離脱。さらに若手の有望格のハービーとウィーラーは、まだ育成段階のため年間の投球回に制限を設けており、今後シーズン終了を前に登板を打ち切る可能性もある。先発ローテーションが不足している状況だけに「彼を獲得できてうれしい。うちの先発陣にフィットする。シーズン最後まで、我々にとって必要な部分を埋めてくれる」と歓迎した。
 契約は今季終了までで、給料はメジャー最低年俸の日割り分で10万1748ドル(約1000万円)とみられる。オフの契約延長については「常に可能性はある」と含みを持たせ。また07年から08年途中までオリックスで指揮を執り、日本人選手を熟知するテリー・コリンズ監督は、中3日での登板ということもあり「以前のような球速はないが、変化球は凄く切れがあった。いい終わり方をしてくれたのでうれしい」と評価した。
 

これ「給料は1000万円程度 松坂 先発で結果残せば契約延長へ」と題したスポニチアネックス 8月25日(日)7時0分配信 の記事である。
 

 先日米大リーグナショナルリーグニューヨーク・メッツに移り即先発した結果がこれであった。
 高校時代より「怪物」の名をほしいままにしてポスティングでのメジャー移籍を表明して、5111万1111ドル11セントで独占交渉権を獲得したレッドソックスと6年総額5200万ドルで正式契約を結びヤンキースのライバルボストンレッドソックスに入団したのが昨日のように思われる。
 私はこの松坂大輔を語る時、常に桑田真澄と対比してしまう。桑田真澄は野球人としてはインテリだった。野球感もそれなりあった。また小さい時からの野球センスも松坂とよく似てる。この二人を語るにと思いその過去のデータを対比してみた。参考までにダルビッシュのも表わして見た。
 これを見るに良くこの二人似ている。与四球の数である。得てしてこれの少ないのは、コントロールが良いからである。コントロールが良いとは制球が良く思ったところに球が行くと言う事だが、しかし、このコントロールに球が速いとどうなるか。打者にしてみれば狙い易いと言う事にもなる。それを見るに、やはり二人とも被本塁打がけっこう多いのである。と言う事は、打たれれば連打されKO率が高くなる。良い投手にありがちなデメリットである。桑田はこれから抜け出る事が出来ず引退してしまったのである。同じ過ち、と言うより、重ね合わせるように、松坂大輔も跡を追っている。彼もこのまま行けば火ダルマになり、引退に追い込まれるであろう。参考までにダルビッシュのデータも挙げて見たが彼らと決定的に違うのは、確かに制球も良いが、ずば抜けている被本塁打の数の少なさである。これは連打を許さず、しかも野球における投手の成績評価項目の1つで、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値WHIPの極端な少なさである。このWHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched、「投球回あたり与四球・被安打数合計」)が投手の勲章と言われるくらいだから、いかにダルビッシュが優れているか解かろうと言うものである。
 
イメージ 1