「校長公募で赴任した大阪の民間校長3か月で退職、役人気質にまるで植民地」記事へのお詫び

 ■児童涙 でも謝罪なし
 外資系証券会社を渡り歩いた校長の見切りの早さに、児童は泣いた。大阪市教委の公募で採用された市立小学校の民間人校長が着任から3カ月足らずで退職した。記者会見では謝罪はなく、「体験を生かせる学校ではない」などと不満をぶちまけた。橋下徹市長が旗を振り、市や学校の幹部ポストで公募制度が導入されたが、“途中退場”は区長に続き2人目。今年の校長公募では応募者数が激減しており、専門家からは「公」への奉仕を優先する人材を見抜く難しさを指摘する声が上がる。突然「さよなら」
 25日午後、大阪市住之江区にある市立南港緑小学校の体育館。同日付で退職した前校長の千葉貴樹氏(38)が臨時の全校集会を開き、こう告げた。
 「先生の個人的な事情で『さよなら』しないといけなくなりました」。突然の別れに泣く児童もいた。
 4月に着任したばかりだったが、「児童は千葉氏と校庭で一緒に遊び、慕っていた」(学校関係者)。
 臨時集会直後の記者会見。千葉氏は記者団から学校への謝罪の気持ちを問われると、一笑に付した。
 「不祥事で辞めるわけではないので、謝罪するつもりはない」
 ◆保護者ら不快感
 千葉氏は大学卒業後、15年近くの間に4社の外資系証券会社を渡り歩いた。今年1月に市教委に採用され、研修を受け始めたが、このころから違和感を抱いていた。民間人校長の中で30代の自身が一番給料が安く、「年齢だけで有無を言わさずに最低。研修成果は評価されない年功序列の組織」と納得できなかった。
 そして同小配属をめぐり、「市教委に英語教育の強化を訴えたが、学校では基礎学力の習得が優先課題。自分の力を活用できない」と退職を決意した。
 千葉氏の会見は不快感を広げたようだ。市教委によると、保護者や市民の苦情の電話やメールが相次ぎ、「『なんだあいつは』と批判する声が多い」(担当者)という。同じ民間出身の梅香小(此花区)の玉川実二校長(53)も「自分よりも、子供に何をするのかを考えなければいけない」と批判した。
 教育評論家の尾木直樹氏はこう切り捨てる。
 「児童たちの心の傷が心配。教育現場にマッチしていない人を選んだ市教委の責任は重い」
 ◆「マッチング困難」
 昨年7月に市立学校活性化条例を成立させ、校長ポストに公募の門戸を開いた橋下市長は千葉氏を「無責任」と批判する一方で、「公募制度が失敗とは思わない。外からの意見が教育現場に入ってくる方向性を目指す」と強調した。
 だが、公募で採用された外部人材の“途中退場”は千葉氏で2人目。3月、民間出身だった当時の東住吉区長(51)は重要な会議を欠席したなどとして更迭。その後、年金記録に関係する文書を改竄(かいざん)し、市に提出したとして分限免職処分になった。
 市教委は今年も小中高の校長を公募。民間人ら外部枠として35人を設定した。応募者数は昨年の928人から激減し、140人超にとどまった。しかし、橋下市長は「(提出を求めている)論文のハードルを上げ、労力がかかる。(応募者は)それなりの意欲と覚悟を持った人だ」と胸を張る。
 人材コンサルタント常見陽平氏は「文化の違う公の組織の幹部に中途採用する際、完全なマッチング(適合)は難しい」とした上で、「採用時に公に適した人物か判断するだけでなく、配属後も職場で浮かないように支援する必要がある」と助言している。
 

これ『大阪市・民間人校長「公」無き退場 「給料最低」「外資の経験生かせない」』と題した産経新聞の報道である。
 

 大阪市立小中学校で今年度から導入された校長の全国公募に応募し、4月に民間人校長として就任した市立南港緑小学校(住之江区)の千葉貴樹校長(38)が25日、「私が力を発揮できる場所とは違う」と述べ、同日付で退職した。
 同市の民間人校長は今春、11人が就任したが、退職は初めて。校長公募は橋下徹市長が掲げた教育改革の目玉だっただけに、3か月足らずでの退職は波紋を広げそうだ。
 この日の市教育委員会議で退職を承認された千葉氏は、同小で記者会見。複数の外資系証券会社に10年以上の勤務経験があるという千葉氏は、「経験を生かし、英語教育に力を入れたいとアピールしたが、今の学校の課題は基礎学力の向上だった。英語教育に力を注げる環境ではなかった」と説明した。
 また、採用過程で市教委側と意見交換する機会が少なかったことに不満を述べ、「若いからといって、各学年1学級しかない小規模校に配属され、給料も経歴に関係なく最低級。年功序列だ」と批判。自らの退職による混乱については「何も不祥事は起こしていないし、謝罪することではない」と語り、児童に対する思いを問われ、「申し訳ないという気持ちではなく、残念な気持ち」と話した。
 

こちらは『公募校長「給料は最低、若いから小規模校へ」…謝罪なき退職』と題した読売新聞の報道だ。
 

【千葉 元校長】
  「私が力を発揮できる場所とは違う」
  「経験を生かし、英語教育に力を入れたいとアピールしたが、今の学校の課題は基礎学力の向上だった。英語教育に力を注げる環境ではなかった」
  「若いからといって、各学年1学級しかない小規模校に配属され、給料も経歴に関係なく最低級。年功序列だ」
  「何も不祥事は起こしていないし、謝罪することではない」
  「申し訳ないという気持ちではなく、残念な気持ち」
 民間人校長は、教育現場に大きな好影響をもたらすと思うが、説明が少なすぎたのではないかと思う。
 また、民間人校長へ応募した方も、企業とは違う体制をよく確認した上で就任してもらいたい。
 お互いに思い込みで進めた点が多々あるのではないかと思われる。
 この制度自体はとてもすばらしいことだと思うので、是非、来年以降の課題として、よりお互いの理解を深めた上で、より多くの民間人校長を導入していただきたく思う。
 

これは辞職で会見した時の千葉元校長の談話である。
 

 先日私はテレビでこの報道の特集番組を見た。そして私はこれを題材にして、先月の6月2日「校長公募で赴任した大阪の民間校長3か月で退職、役人気質にまるで植民地」と題したブログを書き、何も知らないまま、この千葉元校長を擁護した。常日頃より役人気質を見てきた私は、特に酷いこの教育委員会を初めとする、教員と警察関係役人をターゲットにして来た。そして拙ブログにわざわざ、この件の私の見方を注意知らしめる関西の方のコメントを頂いた。正直この問題に限れば、私の見方が間違っていた事を知り、穴があったら入りたい気持ちである。

 この問題に戻れば、この千葉なる男、辞職会見を見てれば、何様だと言いたく、見てて腹が立って来てそう言う記事を書いた自分を恥じた。1代の恥とも思った。

 私は常に世の中本音と建前が常駐してるので、真意はその言葉だけではなく、その時の映像のその人の表情や感じで解かると思ってきたから、活字だけでは信用してはいけないとも思って来た。が今回のこの男の会見を見てれば、自己責任を感じない、自分勝手な言い訳けのみの新人類と感じた。人間としての他人を思いやる、気遣いの無い勝手な性格と私は見た。こう言う人間は何をやっても駄目な人間と私は思う。人間世の中自分1人では生きていけない。他人との信頼関係が一番大事と思う。そのためには、他人を思いやる気遣いの心が大事である筈である。悲しいかなこの男は、学問は優秀だったろうが、両親から他人を気遣う、気配りは習わなかったのだろう。腹の立った事を忘れ無性に私はこの男を最後に可哀相に感じてしまった。私もバカな男である。