宿の私の好み、私の体の状態は昨日述べたが、函館1日目はホテルサンシティー函館、2日目はかの有名なLa Vista 函館ベイだった。サンシティー函館は可も無く不可も無く、business hotelとしてはほぼ一般的であった。問題は2日目のこのLa Vista 函館ベイだった。トラベラーにとっては、海鮮朝食で高い評価のこのホテルは必ず利用したいホテルと言えよう。私もご他聞に漏れず、利用したくて早い段階で押えた。
前にもお話したが私は左手足が失調者である。当然にバリアフリーとは行かないまでも、それのある方が嬉しい。このホテル、我々建築屋からすれば言いようの無い素晴らしいホテルと言えるのは間違いない。(エントランスの雰囲気、格調、色の配色、どれをとっても私好みだった)。が、悲しいかな健常者で無かった私には合わないホテルと言えた。まず部屋だが、洋室でありながら、リビングとベッドルームの一体室が30cm高の2段の階段のスキップフロアになっていて靴を脱がなければならなかった事である。私は身体的にスリッパが駄目である。しかも床が洋風に見せたゴザシートだった。ベッドはその床から20cmほどの高さで、立ち座りが大変だった。ベッドカバーが豪勢で、ベッドの端が解からず、腰掛けようとして転んで、そのゴザシートで左肘をすりむいてしまった。その痛い事、お湯がしみた。またトイレは健常者に使い易いように、全ての出っ張り、無駄なデコボコを省いたスッキリ壁である。私らみたいな失調者は手すりが無い場合には、その出っ張り、デコボコが非常に捕まり易く、ある意味手摺代わりになるのである。便器に座って、立ち上がる時に、手摺がどうしても必要になる。また洗面所の水栓もそうである。デザイン上かっこ良い小さなあるか無いような水栓形状、私にはどれも耐えられなかった。どうにもならなかったのが大浴場である。やっとこさ5年のリハビリの成果で大浴場に1人で入れるようになった私である。ここの大浴場、私に言わせれば、スケート場の氷の床みたいな床であった。入ってから本当に怖く恐ろしかった。床がツルツル滑って歩けないのである。こんなタイル床初めて経験した。洗い場で椅子に座ってても足が滑って安定しないのである。映画の「スパイダーマン」よろしく壁伝いに歩いた。汗ビッショリだった。悪夢を見ているような風呂からやっとこさ上がり、妻から聞いてみたら、女風呂はもっと酷かったと言っていた。この日は連休明けの団体さんが結構入っていて、私たちがチェックイン時言われていた事があった。今日は団体客が多いので、風呂や朝食は時差した方がと言われた。そんな事だったのでとにかく入浴客が多く飽和状態がしばらく続き、洗い場は30分以上の待ちだったらしい。ウンザリと言う事だった。妻はそんな事もそうだが、滑り易いタイル床に男性風呂での私を心配して、入った心地しなかったらしい。私が風呂から出たら廊下で待ってて直ぐ寄って来た。いらぬ心配をかけたらしい。その後部屋に戻り、13階のスカイラウンジでのカクテルを頂こうとしてた気持ちがこの事で萎え止める事にした。函館の夜の楽しみのモチベーションが維持出来なかった悔しさの後味が最後まで消えなかった事が残念だった。何か私にはこのホテル、健常者の今風の若い世代のカップルに傾斜し、私らみたいな失調者や高齢者は歓迎しない様な風潮が感じられ非常に不愉快だった。ある意味健常者への気遣いが、身障者には仇になる事を知った今回の旅行であった。
前にもお話したが私は左手足が失調者である。当然にバリアフリーとは行かないまでも、それのある方が嬉しい。このホテル、我々建築屋からすれば言いようの無い素晴らしいホテルと言えるのは間違いない。(エントランスの雰囲気、格調、色の配色、どれをとっても私好みだった)。が、悲しいかな健常者で無かった私には合わないホテルと言えた。まず部屋だが、洋室でありながら、リビングとベッドルームの一体室が30cm高の2段の階段のスキップフロアになっていて靴を脱がなければならなかった事である。私は身体的にスリッパが駄目である。しかも床が洋風に見せたゴザシートだった。ベッドはその床から20cmほどの高さで、立ち座りが大変だった。ベッドカバーが豪勢で、ベッドの端が解からず、腰掛けようとして転んで、そのゴザシートで左肘をすりむいてしまった。その痛い事、お湯がしみた。またトイレは健常者に使い易いように、全ての出っ張り、無駄なデコボコを省いたスッキリ壁である。私らみたいな失調者は手すりが無い場合には、その出っ張り、デコボコが非常に捕まり易く、ある意味手摺代わりになるのである。便器に座って、立ち上がる時に、手摺がどうしても必要になる。また洗面所の水栓もそうである。デザイン上かっこ良い小さなあるか無いような水栓形状、私にはどれも耐えられなかった。どうにもならなかったのが大浴場である。やっとこさ5年のリハビリの成果で大浴場に1人で入れるようになった私である。ここの大浴場、私に言わせれば、スケート場の氷の床みたいな床であった。入ってから本当に怖く恐ろしかった。床がツルツル滑って歩けないのである。こんなタイル床初めて経験した。洗い場で椅子に座ってても足が滑って安定しないのである。映画の「スパイダーマン」よろしく壁伝いに歩いた。汗ビッショリだった。悪夢を見ているような風呂からやっとこさ上がり、妻から聞いてみたら、女風呂はもっと酷かったと言っていた。この日は連休明けの団体さんが結構入っていて、私たちがチェックイン時言われていた事があった。今日は団体客が多いので、風呂や朝食は時差した方がと言われた。そんな事だったのでとにかく入浴客が多く飽和状態がしばらく続き、洗い場は30分以上の待ちだったらしい。ウンザリと言う事だった。妻はそんな事もそうだが、滑り易いタイル床に男性風呂での私を心配して、入った心地しなかったらしい。私が風呂から出たら廊下で待ってて直ぐ寄って来た。いらぬ心配をかけたらしい。その後部屋に戻り、13階のスカイラウンジでのカクテルを頂こうとしてた気持ちがこの事で萎え止める事にした。函館の夜の楽しみのモチベーションが維持出来なかった悔しさの後味が最後まで消えなかった事が残念だった。何か私にはこのホテル、健常者の今風の若い世代のカップルに傾斜し、私らみたいな失調者や高齢者は歓迎しない様な風潮が感じられ非常に不愉快だった。ある意味健常者への気遣いが、身障者には仇になる事を知った今回の旅行であった。