中国 四川地震援助辞退は日本流「武士は食わねど高楊枝」か

 中国内陸部の四川省で起きた地震は、発生から3日目を迎えました。中国政府が国民の反感を強く意識した対応に努める中、早くも一部から批判の声が上がっています。
 「今回の地震でいかに大きな被害が人民や財産にもたらされたかを感じている。最優先すべきは、人命の救助だ」(李克強首相)
 地震発生直後に専用機で現地に入った李克強(リ・コクキョウ)首相。人命救助に全力を挙げるよう細かい指示を出す様子や、被災者が入院する病院を見舞う様子を国営メディアが繰り返し報じています。
 今年3月にスタートしたばかりの「習近平李克強体制」。国民の厳しい目が新しい政権をどうみているかを強く意識した行動といえます。
 しかし、早くも批判が出始めています。地震発生直後から、日本など海外からの援助の申し出が相次いでいますが、中国外務省は21日、報道局長の談話として謝意を表したうえで、「物資は足りている。現時点で援助は不要」としています。
 ところが、中国共産党機関紙「人民日報」は公式ミニブログ「ウェイボ」で「雅安では水と食糧が不足している」とする現地の赤十字の発言を掲載し、これに対して、援助を受け入れない姿勢を示す政府を批判する書き込みが目立っています。
 2008年5月の四川大地震の際にも、中国政府は当初、海外からの援助を断り、批判を受けて一転、発生から3日後に受け入れを表明したという経緯があります。
 また、被災地では、地震発生から時間が経過するにつれ、「水やテントが足りない」など、いらだちが募っています。また、一般市民のボランティアが、被災地に向けて次々と駆けつける姿が見られます。しかし、現地に通じる道路の混雑や受け入れ態勢が不十分なことなどから、本来の救援活動が混乱する恐れがあるとして、当局がボランティアの規制を始める事態も起きています。(22日14:59)
 

TBS Newsである。
 

 思うに最近日本を抜き、世界経済大国№2にのし上がった中国、北京や上海等確かに、東京以上の大都市になってしまった。が、しかし、悲しいかな経済優先のため、生活環境等は置き去りになってしまった。これ等汚染を通り越してもはや環境破壊と言って良い。
 近年の中国の経済発展において、工業の環境対策が後回しにされがちである事や、経済発展に伴う土地の過剰な開発 、教条的な中央の統制による環境負荷の高い農耕牧畜計画の実行等、中央政府による環境対策の地方における不徹底等々、数え上げればきりがない。
 私も中国を見て来たが、大都市での表と裏腹に、裏通りの観光客の行かない所等は、とてもじゃ無く見られない位、汚いし不衛生である。
 中国の新体制が、今回の地震でそんな現状を見せたくないと考えるのも当然であるし、来てほしくないのであろう。大国のメンツがそうさせるのか。北朝鮮等、共産圏等の恥部を見る思いである