あなたは天皇に対して、現在、どのような感じを持っていますか?

 最近の皇室報道は戦前とは比べものにならないほど、身近になっている。
 天皇両陛下と皇太子ご夫妻また秋篠宮ご夫妻の報道等はそれを如実に表している。じゃぁ、国民は皇室をどう見ているのか調べて見たら、表題のようなデータがNHKの放送文化研究所から出てたので紹介したい。これは皇室と言うより天皇陛下に対する感じ方ではあるが、天皇家と置き換えても良いと思われたので取り上げて見た。以下に示すのでご覧頂きたい。

 
 NHKの放送文化研究所では1973年から継続して5年おきに、全国の16歳以上の国民5,400人に対する「日本人の意識」調査(個人面接法による)を行っている。2008年の有効回答数は3,103人(回答率57.5%)である。刊行されている報告書は「現代日本人の意識構造 (NHKブックス)」。
 ここでは、天皇に対する感情の推移について図録化した。(別図)
 天皇に対する日本人の感情は、1989年に昭和天皇崩御し、現在の天皇が即位した時点を境にかなり変化している。「尊敬」感情が減り、「好感」感情が多くなり、両者がこの時期を境に逆転したのである。
 そのほか、1993年の好感の急増には調査月10月に先立って6月に皇太子ご成婚がありその慶賀ムードも影響していると考えられる。また2001年の皇太子夫妻の第1子誕生の影響が2003年の好感の増加に影響していると考えられる。
 こうした皇室の変化とともに世代的な感情の違いが日本人の世代交代にともなって全体結果の長期動向に影響を与えている。
 3つの世代の天皇に対する感情の違いが明確である。
 戦争世代は「尊敬」が勝っており、「好感」が次ぎに多く、「無感情」は少ない。
 団塊世代昭和天皇時代には「無感情」が多数を占め、「反感」も他世代より多かった。しかし、団塊世代は新天皇への代替わりに伴って「好感」が一気に増加し、また「尊敬」も結構増えている。
 団塊ジュニア世代では「無感情」が圧倒的に多いのが特長である。
 どの世代でも「尊敬」が増えているのは、現在の天皇が即位後キャリアを重ね、尊敬に値する御発言が多いことによるものであろう。
 しかし、将来的には、戦争世代に加えて、団塊の世代も少なくなるので、日本人全体として「無感情」な者の比率が多くなる可能性がある。
(2010年5月20日収録)
 昨日この記事を書き、ここで終わろうとしたら、今月30日にオランダで行われる新しい国王の即位式に皇太子さまと共に雅子様も、出席する方向で最終調整に入りました。とのニュースが飛び込んで来た。何か私、ここのところの雅子様への批判が聞こえたのか(大笑い)と思い多少心苦しいが、非常に良い事であり、嬉しい事である。しかし、宮内庁長官の苦言が報道された事と、雅子様自身がオランダは嫌いな国でないと言う事がたまたま合致したと言っては失礼か。
 
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