自民党総裁選に立候補した町村信孝元官房長官(67)が急病のため、都内の病院に緊急入院したことが19日午前、分かった。町村氏は18日夕に体調を崩した。病院で検査を受けており、19日の総裁選関連行事は全て欠席する。町村陣営の細田博之元幹事長が党本部で記者会見し、明らかにした。総裁選対応に関し、細田氏は「分からない。医者の判断だ」としているが、陣営内では撤退せざるを得ないとの見方も出ている。
細田氏は「きのうの関西方面の遊説の帰路に非常に気分が悪くなった。東京に着いてからも引き続き気分が良くないということで、念のため病院に行った」と説明。撤退を決めたのかとの質問には「そういうことではない」と述べた。
ただ、町村陣営幹部は19日午前、「胸が痛いと言って入院した。心臓疾患の可能性がある。そうすると検査に時間がかかり、総裁選を戦うのは難しい」と語り、体調不安を抱えての選挙戦続行は困難との認識を示した。陣営幹部らは同日午後に集まり、今後の対応を話し合う。
時事通信の報道である。
政治家たる者病気等、健康不安はそれこそ禁句であり、恥ずかしい事である。永田町語録にそう書いてある。
第一何故政治家を志し、何故政治家になったのか。確かに政策を掲げ、それを主張し、それを実現するために政治家になり、そしてその実現を確実にするためにトップの宰相を目標にする事は当たり前だが、そのためには色んな不安は払しょくしておかなければならない事は当然である。それが病気でリタイアとなれば、最大のチャンスである総裁選でそれを自ら放棄する事にもなり、政治家として失格であり、恥ずかしい事でもある。
何故なら、有権者である自民党員および選挙民である国民は、病気でリタイア?と知ったらまずどう思う。「なーんだ病気だったの、じゃあ何故出たの」となり、関係者以外の他人である国民は、その詳しい意味も解ろうとせず、失望するだろう。これが国民の正直な気持ちである。そうなればどんな出来物でも、軽蔑の対象となってしまう。だからこそ、歴代の偉い政治家たちは、死ぬ直前まで病気のびょうの字も悟られまいと必死だったのである。それが国会議員であり、永田町なのである。
いみじくも坂本竜馬は言った。「死する時は常に前のめりで」と。