新党構想について表立った言動を控えてきた石原慎太郎東京都知事がいよいよ動き出し、第1弾として4日の橋下徹大阪市長との会談が組まれた。大阪維新の会は次期衆院選での国政進出を見据えるが、地域政党として「国政の顔」を持たない中で、他党との連携は重要な要素となる。ただ、良好な関係にある両氏も、消費税や原発問題などの国政課題では意見の違いが表面化しており、政策面での一致を重視する橋下維新が「石原新党」と手を携えるのかは、まだ不透明だ。
この日の会談は、もともと京都で予定があった石原氏が大阪まで足を伸ばす形で実現した。「僕も東京へ行ったときには『お時間どうですか』と言うし、しょっちゅうあること」。橋下氏は前日、そう語っていたが、石原氏の強い意思もかいま見える。橋下氏と親しく、3日には維新幹事長の松井一郎大阪府知事らと会談した中田宏前横浜市長は「石原さんは、新党に関して重大な決意を持たれている」と推察した。
両者の関係はかねて良好だった。橋下氏は石原氏を「尊敬している」と立て、「中央集権の仕組み、国と地方の責任のもたれ合いを打破し、新しい統治機構を作り直すという点は、石原都知事と全く考え方が一緒だ」と述べてきた。
石原氏も、維新の衆院選公約のベースとなる「維新八策」について「私が昔言ったことと同じことが随分ある」と評価し、3月30日の記者会見では「大阪維新の会がさらに発展したら、日本維新の会になるのかもしれん」とも語った。
だが、連携に不安定要素があるのも事実だ。橋下氏には「それぞれが何をやるのかをしっかり示して、そこで組めるのか組めないのかを判断すべき。先に誰と連携するのかなんて話をしたら国民は一瞬で冷めてしまう」という思いが強い。他党との連携について「誰と組む」よりも「何をやるか」を重視する考えだ。
政策面でも、消費税問題では増税容認姿勢の石原氏に対し、橋下氏は消費税の地方移譲を主張する。原発再稼働をめぐっては、基本的に否定的ではない石原氏に対し、橋下氏は「全原発廃止」の考えを打ち出す。重要な政策課題で一致しなければ連携は難しい。
さまざまな思惑を胸に対峙した両氏。松井氏は、4日の会談終了直後の会見で慎重に語った。「まだ生々しい話をする段階ではないし、具体的にどうしようと決める時期ではない」
この日の会談は、もともと京都で予定があった石原氏が大阪まで足を伸ばす形で実現した。「僕も東京へ行ったときには『お時間どうですか』と言うし、しょっちゅうあること」。橋下氏は前日、そう語っていたが、石原氏の強い意思もかいま見える。橋下氏と親しく、3日には維新幹事長の松井一郎大阪府知事らと会談した中田宏前横浜市長は「石原さんは、新党に関して重大な決意を持たれている」と推察した。
両者の関係はかねて良好だった。橋下氏は石原氏を「尊敬している」と立て、「中央集権の仕組み、国と地方の責任のもたれ合いを打破し、新しい統治機構を作り直すという点は、石原都知事と全く考え方が一緒だ」と述べてきた。
石原氏も、維新の衆院選公約のベースとなる「維新八策」について「私が昔言ったことと同じことが随分ある」と評価し、3月30日の記者会見では「大阪維新の会がさらに発展したら、日本維新の会になるのかもしれん」とも語った。
だが、連携に不安定要素があるのも事実だ。橋下氏には「それぞれが何をやるのかをしっかり示して、そこで組めるのか組めないのかを判断すべき。先に誰と連携するのかなんて話をしたら国民は一瞬で冷めてしまう」という思いが強い。他党との連携について「誰と組む」よりも「何をやるか」を重視する考えだ。
政策面でも、消費税問題では増税容認姿勢の石原氏に対し、橋下氏は消費税の地方移譲を主張する。原発再稼働をめぐっては、基本的に否定的ではない石原氏に対し、橋下氏は「全原発廃止」の考えを打ち出す。重要な政策課題で一致しなければ連携は難しい。
さまざまな思惑を胸に対峙した両氏。松井氏は、4日の会談終了直後の会見で慎重に語った。「まだ生々しい話をする段階ではないし、具体的にどうしようと決める時期ではない」
産経新聞の記事である。
思想・信条が同じでも、人間としての質が違えば決して一緒には出来ないものである。気遣いに長けた橋下と、気遣いどころかやる事をやれば何をやっても許されると思っている石原とではまるっきり水と油のような性格の違いである。決して上手く行く訳が無い。これだけは私は断定出来る。
どちらかと言えばシャイで正直な橋下である。だからこそ直ぐムキになり顔に出る橋下と、片や、年中仕事しない(と言う訳でなく、やる事やって部下に任せ自分は毎日何をやってるか解からないが2時間ほどしか都庁にいない)煮ても食えない老獪者とではどだい同じ土俵では話得ない関係と私は思う。