役人・公務員の定年は55歳で良い

 希望者全員を65歳まで再雇用することを企業に義務づける高年齢者雇用安定法改正案に対し、経済界が強く反発している。
 改正案は、より長く働いてもらうことで、年金制度を維持しやすくするのが狙いで、2013年度導入を目指す。経済界は、一律に全員再雇用を義務づければ職場の士気が下がり、人件費負担も膨らみかねないと訴えている。
 改正案は、労使が合意した場合は企業が再雇用対象者を選ぶ基準を設けられる現行規定を廃止する規制強化が柱だ。3月9日に閣議決定され、今国会に提出された。年金支給開始年齢の段階的引き上げによって、定年後に給料も年金も受け取れない人が出るのを防ぐ狙いがある。
 現在、企業は、定年後の再雇用を希望する社員に対し、健康状態や働く意欲、人事考課などを目安とする社内基準に沿って選んでいる。希望者の大半を再雇用しているが、厚生労働省の11年の調査によると、定年を迎えた約43万5000人のうち、1・8%にあたる約7600人は再就職が認められなかった。
 改正案で全員再雇用が義務づけられることに対し、「仕事に手を抜いても再雇用されるという雰囲気が広がり、社員の士気が低下しかねない」(高島屋人事部)などの懸念が広がっている。60歳以上になると、意欲や能力などの個人差も大きくなるためだ。製造業の海外移転に拍車がかかる中、雇用規制が厳しくなれば国内雇用の維持がさらに難しくなるため、「若年者の雇用を減らすなど若者へのしわ寄せが生じる」(自動車大手)との声も出ている。
 
これ読売の報道である。

 
 私にとって役人・公務員の事はこれでもかこれでもかと執拗に何度も書いたが、ブログの一言メッセージにあるように「政治・行政・医療・スポーツに一言言いたい 」とした、私のこれからの「政治・行政等の不条理を正す」の一環として書き終わる事の無いドラマのようである。
 
 私は役所に訪問していつも不思議に思っていた事がある。
 
 各課の課長さん以上の幹部の方々は、実は1日仕事が無いのである。だから毎日暇で新聞を読んだり、お茶をのんだり、はたまた団欒出来る外部の我々を何時来るか何時くる来るかと待っているのである。タイミング良く(我々から見ればタイミング悪く)見つかり捕まれば、半日つぶれてしまう。タバコ吸う人は、15分~20分位おきに、喫煙室に行き暇をつぶす。とにかく暇なのである。本当の仕事と言えば、幹部としての総括の仕事くらいで、何にも無ければ、殆んど1日の仕事は無いのである。ところがひとたび、何かの不祥事があれば、課を代表して責任を取らなければならないし、多忙を極める。これが課長以上の仕事ぶりなのである。でも直接的な仕事は皆無である。たまに部下に仕事の口を出せば、出来ないパソコンの仕事を部下に押し付けられるからである。「だったら課長代わりにやってください」と言われる事が恐ろしいから、何も言わないのである。いや、言えないのである。課の総括の事等は何も課長でなくても、係長でも務まるのである。つまりは年功序列型の、功労職みたいなものである。係長まで充分頑張ったから、今後定年までゆっくり新聞でも読みながらお過ごし下さいと言っているのと同じである。これが民間会社なら、リストラ対象である。これが悪しき公務員の実態なのである。私は決して公務員皆こうであるとは思っていない。確かに課によっては、それこそ休憩どころか、休みも取れないところも知っている。しかし、暇な課より忙しい課に一時的にも応援部隊を派遣する、と言うような考えは公務員には無い。全ての考えは予算主義だからである。臨機応変の柔らかな考えは無い。これが役所の硬直化された古い産物と言えよう。良く例えられるのは、年度末の使いきり予算であろう。何度末に余った予算を足りない課に融通したらどれほどやり易くなるか解かろうというものであるが、彼らにはそれは金輪際あり得ないのである。これが役所・公務員と言うものなのである。
 
 私にはそれらが全てムダに見えるのである。だから私は、そのムダを排除するためにも、実質不要な課長以上の幹部は事実不要と思うので、暴論かも知れないが、公務員の定年は55歳で良いと思っている。