政権党民主党の異常な政局感

 ここのところの政情を見ると私は、戦後政治の異常さに驚くばかりである。
 
 最近落ち着いたせいか、出社前のいくらかの時間を利用して良く国会中継をテレビで見るようになった。
 
 そこで感じる事であるが、政権党民主党にとっての政敵はどこであるか解からなくなって来た。何故今私がこんな変な事言うのか不思議と思われるかも知れないが、委員会等での質疑応答及びぶら下がり会見等を見てるとその異常さに気付くのである。
 
 何が異常かと言えば、民主党の幹部連中は、誰が政敵なのか不思議なくらい、身内である筈の小沢グルーブに対する発言と、本来政敵である筈の自民党公明党に対する発言が気持ち悪いくらい180度その扱いも違うからである。特に野田首相は違うが、岡田副総理や仙谷等は小沢憎悪が露骨に表情にまで出る。こんな状態でどうしてこの日本をリード出来るのかさえ不安になる。だったらそれほど嫌いだったら別れたらいいのに、その方がスッキリするのにと私はつくづく思うのである。この方々は言っちゃあ悪いが、小学生の子供以下である。話にならないし子供の教育上こんな悪い事無いと私は思っている。
 
 面白いのは、野田首相と前原政調会長である。
 本来の図式で言えば野田首相はそうなっても可笑しくないのだが、やはり党首選での対前原との確執時の小沢への恩が感じられる。私はこれが人間として大事なのではないかと思っている。そして前原政調会長である。この人こそ対小沢には憎悪むき出しと言いたいところであるが、どう言う訳か、最近何か考えがおありなのか知れないが、対小沢の戦略変更といったところか、ほとんど発言の端々に小沢憎悪が見えない。大人になったのか、ズルくなったのか私には解からない。いづれにしてもこの前原さん気持ち悪くなったような気がする。
 
 本当に政治家の発言の様を見れば、現政局の匂いが感じられる。本当に面白い現象である。