NHK大河ドラマ「平清盛」私も画面が汚いと思う

 兵庫県井戸敏三知事は10日の定例会見で、NHK大河ドラマ平清盛」の初回視聴率が関東地区で17・3%と過去3番目に低かったことを受け「画面が汚い。あんな鮮やかさのない画面では、日曜日の憩いの時間にチャンネルを回す気になれないだろう」と苦言を呈した。
 兵庫県は清盛ゆかりの地として、神戸市などとともに観光キャンペーンを展開している。井戸知事は「時代考証を忠実に再現しようという意図があるとは聞いている」としながらも、「公家社会を打破したエネルギーや日宋貿易に象徴されるような日本の将来を先取りした行動を全面に据えてもらいたい」と述べ、近くNHKに意見を伝える意向を明らかにした。
 井戸知事は、番組の人気が出なければ観光キャンペーンの効果に影響が出るとの認識を示した上で、「番組とタイアップしながら観光客誘致を進めていきたいと考えている。今後はもっと華やかで生き生きとした、清盛らしさを強調するようなドラマ展開にしてほしい」と話した。と先月神戸新聞で報道された記事である。
 

 実は私もこの「平清盛」を初回から見てるが、正直言って、先週の5日から見るのやめた。
 何が悪いかと言えば、私はこの兵庫県井戸敏三知事とはまた違った意味で止めたのである。
 私ら団塊の世代は、映画とテレビの両方で育ってきたのである。私の場合はどちらかと言えばテレビ派と言えるのでは無いかと思える。私はロケよりスタジオでのレフ板を使ったコントラストの良い画面に慣れてしまっているからかも知れない。だから私は巨匠黒沢明監督のドス黒いモヤッとした画面嫌いなのである。その代表的なのが1962年 椿三十郎 1980年 影武者 1985年 乱 である。
 そう言う意味においては、私にはこの「平清盛」も同じに見える。何か時代考証にとらわれすぎた嫌いが私には見えるのである。どうして現代風に国民受けの良い、江戸の元禄の青空見たいな演出が出来ないのであろうか、だから私はそう言う演出されるまで見ないつもりである。私には兵庫県井戸敏三知事が言った画面が汚いと言う意味、このような意味ではないのかと思えた。