新春タブーに挑戦「皇太子妃雅子様への私見」

 ここのところの女性週刊誌には、皇室皇太子及び皇太子妃雅子様への批判が無いときの方が無いくらい不思議なくらい溢れかえっているのが現状である。私はくだらない女性誌のゴシップ記事と思いきや、女性の方々には皇室への報道がそれこそ自分の事のように、真剣に正に本当に自分に重ね合わせて、一喜一憂してるように思える。我々団塊の世代には今ほどフランクには皇室の問題が語られる事は無かった。それは戦前の神格化された時代とは無縁でないのかも知れない。
 
 我々は戦後生まれだけれども、父母達がその最中に身を置き、現実にその経験をした世代の申し子として、決してそれをフランクに話せる雰囲気さえも無い。だからこそ、例え異論があろうとも、話す事さえ出来なかったのである。しかし、今の若者達は違う。我々とは違った、戦後の自由な教育を受けた人達である。比較的、皇室を身近なものとして、自分と同じ次元として見る事が出来た、ある意味幸せな人達と思える。そう思えるようにして下さったのが、かの今の皇后陛下美智子様の功績と思える。
 私は皇后美智子様もそうであるが、最大の功労者は美智子様のお父様やお母様の正田家の皆様でなかろうかと思っている。当時初めての平民からのお輿入れだったからである。それこそ正田家にとっては、そのご苦労は並大抵でなかった筈である。我々には理解出来なかったほどのお苦しみもあったろうと考えられる。
 
 そう言う中での最近の皇太子妃雅子様のプライベートが公務よりの優先である。だからこその天皇陛下の記者会見における東宮批判は、今や欠かすことのできない風物詩となってしまった感さえするのである。確か1昨年かの皇太子夫妻のオランダバカンスを批判されていたのも、陛下が腹に据えかねたと思って間違いないものと思われる。
 
 私は、日本人なればこその日本の家族・家系制度に照らし合わせれば、陛下の気持ちは良く解かる。私は恐れ多いかも知れないが、言わせて頂ければ、美智子様のご実家の正田家と雅子様のご実家の小和田家の違いではないのかとも思われるのである。私には今いち雅子様とご実家の小和田家のご両親の考えが理解出来ない。例えどんなに病気であろうとも、プライベートの愛子様の行事に参加出来て、公務に出席出来ない意味が理解出来ない。まして、公務に出席出来ずに欧州のオランダバカンスにご両親がご一緒した事には正直、天皇皇后両陛下が可哀想で哀れに思った事確かであった。それには雅子様のご両親は叱咤する事こそすれご一緒等出来なかった筈である。もしそれが何かの間違いであったらいいのだが、でなかったとしたら、皇太子ご夫妻の東宮侍従が抜けているとしか考えられない。昔の戦国時代の家系制度では、主を諌めるために従の家老が命を賭したと聞くに、時代が変わってもその武士たる勇者(女性も含めて)は居なかったのか非常に残念である。いづれにしても、嫁の実家の程度の差が出たと言う事にもなろう。
 
 私はここまで書いて、何て失礼な事を書いたのだろうと思ったが、前々からこの皇室に対しては、私はこのようなモヤモヤがとれなかったのも事実である。
 
 また最近インドネシアの前スカルノ大統領デヴィ夫人が「皇太子位移譲」唱える署名運動を始めたと言う事を聞くに付け私はその気持ちも理解出来るとも思っている。現在の皇太子夫妻は本来は天皇陛下を補佐・バックアップする事だろうと思うが、最近の陛下のご発言から察すると全くそれが出来ていないようであるし、明らかに足を引っ張っている様に見える。しかし、我日本にとってみれば、皇室を考えれば、皇太子夫妻にとっては両陛下が理解してくれる事こそがいちばんだと思うからである。そのためにはやはり雅子様は日本の家族・家系制度をもう少し理解し我儘を捨て、一生守ると約束してくれた皇太子様の為に頑張ってほしいと願う者である。