何故に橋下人気なのか

 大阪市長選で初当選した橋下徹氏(42)が、次期衆院選に、代表を務める地域政党大阪維新の会」からの70人という大量擁立の可能性を示唆している。専門家は、橋下氏と、首都圏を主要基盤とする渡辺喜美代表(59)率いる「みんなの党」、愛知県の大村秀章知事(51)や名古屋市河村たかし市長(63)らが連動して、3大都市圏による“橋下連合”が結成された場合、「100議席を超える可能性があり、少なくともキャスチングボートを握る。将来、橋下首相の目もある」と分析した。
 「感慨はないです。何かが終わったわけでもないですし」
 橋下氏は29日午前、大阪府庁で、初登庁した松井一郎新知事への引き継ぎを行い、その後、記者団にこう語った。松井氏も「これからが大事」と述べるなど、橋下氏率いる維新の会の視線は、すでに次に向いているようだ。
 大阪秋の陣での圧勝を受け、選挙戦で激突した民主、自民両党までが節操もなく、橋下氏にラブコールを送り始めた。当然、選挙戦で協力してきた面々は、次なるステージに期待を込めている。
 「大阪都構想」に似た「中京都構想」を掲げる愛知県の大村知事は28日、「維新の会と共闘を組んで、次の衆院選では、都構想をしっかりやる同志を(候補者に)立てたり、選別して応援するなどして、積極的にかかわっていく」と述べ、自らが率いる「日本一愛知の会」や、名古屋市の河村市長の「減税日本」との連携をアピールした。
 みんなの党の渡辺代表も「みんなの党も維新の会も生みの親は同じ。当然連携していく。国政に出ればすごいコラボができる」と語った。橋下氏のブレーンである霞が関改革派の「脱藩官僚」は、みんなの党のブレーンでもあり、公務員改革などで一致点は多い。
 このほか、東京都の石原慎太郎知事や、東国原英夫・前宮崎県知事も、橋下人気の取り込みに意欲を見せている。28日夜、民主党小沢一郎元代表と、新党構想を模索する国民新党亀井静香代表が都内の日本料理店で会談したが、この席でも、橋下氏の動向が語られたようだ。
 これらの勢力が連動して“橋下連合”を形づくれば、民主、自民両党を脅かす存在になる可能性は十分ある。
 政治評論家の浅川博忠氏は「大阪ダブル選挙の結果は『既成政党に対する拒否』だ。この流れは全国各地にある。来年は消費税増税の政局で、衆院選含みとなる。この場合、1993年の衆院選日本新党が躍進したように、第三極が躍進する可能性は高い。みんなの党は次期衆院選で40議席は固いとされる。愛知や名古屋はやや失速しているが、10議席。維新の会が擁立すれば、15人は当選しそう。その他の地域でも連携する勢力が出てくれば、3ケタに届くだろう」と話し、続けた。
 「民主、自民両党はともに過半数に届かず、橋下連合がキャスチングボートを握る。勢い次第で第2党もあり得る。政界再編の軸になるかもしれない。当選直後の市長を投げ出すとは思いにくいが、もし橋下氏が党首として出馬して躍進すれば、首相の目もある」
 日本新党は92年5月、元熊本県知事の細川護煕氏が「既成政治、既成政党の打破」を掲げて結党。同年7月の参院選では細川氏小池百合子氏らが4議席を獲得。翌年7月の衆院選では、細川、小池両氏が参院から衆院に転身するなどして、35人が当選した。
 衆院選後、自民党と非自民勢力の綱引き合戦の中、新生党代表幹事の小沢氏が細川氏首相候補に担ぎ出し、同年8月、細川氏を首相とする非自民連立政権が発足した。
 橋下氏が「改革断行」などを掲げて、官邸入りする日が来るなら、現在、わが世の春を謳歌している民主党政権の面々には、かつての平家一門と同様、現代の「壇ノ浦の戦い」が待ち受けているのか。
 在阪ジャーナリストは「大阪には、藤村修官房長官や、民主党樽床伸二幹事長代行、平野博文国対委員長らがいるが、彼らも安泰ではない」といい、こう分析する。
 「橋下氏と樽床氏の仲は最悪。橋下氏は維新結党前に、民主党府連会長をしていた樽床氏と会ったが、統一選で戦うことに対して、樽床氏は『殴られたら殴り返す』と発言。以来、橋下氏はことあるごとに『権勢を誇りたがる民主党の国会議員』と樽床氏を暗に批判してきた。また、公務員制度改革を唱える橋下氏の今後の敵は労働組合。組合票で当選している藤村、平野両氏には刺客を立てやすい」
 祇園精舎の鐘の声が響き始めるのはいつか。
 
これ夕刊フジの記事である。
 

 率直に私は、橋下徹と言う人間、常に「全力で、一生懸命」であるからでは無いのかと考えている。そして、常にひた向きである事だ。その一端として良く見れば、ポーカーフェイスで無いからか。チョッと異論をはさめられれば、顔色が直ぐ変わる。つまり正直である証拠である。ある意味カッカして責めやすい筈だが、実際はそうでは無い。
 私が彼を知ったのは『行列のできる法律相談所』では無く、例の山口県光市母子殺害事件弁護団懲戒請求を行うよう視聴者に呼びかけた事で初めて知った。その時私は初めて法的に色んな方法があるものだなあと知った事で、以後法律を勉強させてくれた(けっして法律家等と大それた事では無く、身近に法律とはあるもの)大事な恩人とも言える。
 しかし、この現在の政治の閉塞感を植えつけた、既成の政治家への不信感を払拭させてくれるような、橋下徹と言う人間は、今後のこの日本と言う国を何とかしてくれるような何かを、彼のキャラクターは感じさせてくれる。その彼に私は乗っかってみて見たい気持ちである。