日本維新の会は離婚した方がいい

 衆院選で54議席を獲得して第3党に躍進した日本維新の会で不協和音が広がっている。選挙直前に合流した石原慎太郎代表ら旧「太陽の党」の勢力と、橋下徹代表代行を支える大阪府議団などの間でさや当てが繰り返されているためだ。合流前からの維新メンバーからは橋下氏を石原氏と並ぶ共同代表に据える構想も浮上している。
 ■首相指名で食い違い 「政党の体をなさない」。石原氏は投開票日の16日、橋下氏を批判した。橋下氏が同日、首相指名選挙で自民党安倍晋三総裁への投票を示唆したためだ。
 「石原さんとしっかり協議をして最後は石原さんでいこうと決めた。石原さんの言うことが合理的だった」。橋下氏は18日、大阪市内で記者団に首相指名選挙の対応についてこう釈明した。石原氏も同日のテレビ朝日番組で「(考え方は)全く同じだ。私が説明した。彼も事情がわからなかったのだろう」と一体ぶりをアピールした。
 橋下氏の基盤である大阪府議団などでは、後から合流して実権を握った石原氏らへの反発も強い。維新の党規約では石原氏が就任した「代表」のポストに、党の意思決定に関する拒否権も付与しており、名実共に石原主導になることへの危機感がある。
 「橋下氏を共同代表に」。府議団からはこうした声があがる。橋下氏に石原氏と同等の拒否権を持たせることで、石原氏の独走に歯止めをかける狙いもある。旧太陽の党の議員は「共同代表は不要」と一蹴するが、党内の不満は膨らんでいる。
 ■来夏の参院選にらむ 共同代表案の背景には来夏の参院選もある。54議席は獲得したが、自民、公明両党が3分の2を超える議席を占める衆院では影響力は限定的。キャスチングボートを握るには参院選での躍進が必要になる。そのために橋下氏をもっと前面に出すべきだとの意見がある。
 党内には橋下氏の参院選出馬待望論もある。維新は来年の通常国会自治体の首長と参院議員の兼職を可能にする公職選挙法改正案を提出する方針。橋下氏が大阪市長のまま立候補することが念頭にある。
 「ぜひ一枚岩になってほしい」。橋下氏が連携を呼びかけてきたみんなの党江田憲司幹事長は18日の記者会見で、維新についてこう語った。一層の党勢拡大には党内の結束が不可欠となりそうだ。
 
 

日経の報道だ。
 
 

 この報道を見るまでも無く、橋下さんと石原さんの元太陽とは政策がまるっきり違う。今回の選挙で橋下さんが石原さんにかなり譲歩したから、そんなに違わないように見えるが、どだい一緒になれないくらい違っていた。その譲歩によりみんなの党は独自の戦いを選んだと言って良い。
 私は橋下さんが石原さんと組む前の維新と渡辺さんのみんなの党が一緒になってれば、150議席は確保していたと思うが、みんなの渡辺さんに言わせれば一緒にならなくて良かったと言ってるのを聞くと、専門家は色んな考えがあるもんだと思った次第である。でもしつこく考えれば石原さんが居る維新とはと言い換えれば納得はいく。
 来年には参議院の選挙がある。例え今回自民が大勝して政権が変わっても、依然として参議院とのねじれは解消しない。政治の本当の勝負は、来年の参議院選である。それまでに何とかみんなと維新との協議を願い、政権を交代させられる勢力を作ってもらいたいものである。もちろんその時はこの中に石原慎太郎は当然に居ない。