衆院選で54議席を獲得して第3党に躍進した日本維新の会で不協和音が広がっている。選挙直前に合流した石原慎太郎代表ら旧「太陽の党」の勢力と、橋下徹代表代行を支える大阪府議団などの間でさや当てが繰り返されているためだ。合流前からの維新メンバーからは橋下氏を石原氏と並ぶ共同代表に据える構想も浮上している。
「石原さんとしっかり協議をして最後は石原さんでいこうと決めた。石原さんの言うことが合理的だった」。橋下氏は18日、大阪市内で記者団に首相指名選挙の対応についてこう釈明した。石原氏も同日のテレビ朝日番組で「(考え方は)全く同じだ。私が説明した。彼も事情がわからなかったのだろう」と一体ぶりをアピールした。
橋下氏の基盤である大阪府議団などでは、後から合流して実権を握った石原氏らへの反発も強い。維新の党規約では石原氏が就任した「代表」のポストに、党の意思決定に関する拒否権も付与しており、名実共に石原主導になることへの危機感がある。
「橋下氏を共同代表に」。府議団からはこうした声があがる。橋下氏に石原氏と同等の拒否権を持たせることで、石原氏の独走に歯止めをかける狙いもある。旧太陽の党の議員は「共同代表は不要」と一蹴するが、党内の不満は膨らんでいる。
■来夏の参院選にらむ 共同代表案の背景には来夏の参院選もある。54議席は獲得したが、自民、公明両党が3分の2を超える議席を占める衆院では影響力は限定的。キャスチングボートを握るには参院選での躍進が必要になる。そのために橋下氏をもっと前面に出すべきだとの意見がある。
日経の報道だ。
この報道を見るまでも無く、橋下さんと石原さんの元太陽とは政策がまるっきり違う。今回の選挙で橋下さんが石原さんにかなり譲歩したから、そんなに違わないように見えるが、どだい一緒になれないくらい違っていた。その譲歩によりみんなの党は独自の戦いを選んだと言って良い。