小泉純一郎元首相、厚顔無恥も時次第

 小泉純一郎元首相は18日、川崎市のホテルで開かれた川崎青年会議所創立60周年記念講演で、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、「(今後は)原発が最もコストが安いとして新設、増設とはいかない。国民は原発が安全だとは信用しなくなった」と述べ、「日本は原発や石油への依存度を下げ、自然エネルギーや再生(可能)エネルギーの技術開発に投資し、環境先進国を目指すべきだ」と強調した。
 そのうえで「民主党自民党も大方は『もう原発を増やしていくのは無理だ』(と思っている)。原発は選挙の争点にはならない」との見方を示した。
との読売新聞の報道である。
 
 
 私はこの報道を見て耳を疑った。私はこのお方にだけは言われたくないと思っていたからである。確かにこの小泉純一郎元首相は政治の節目節目に、ズバリ的確なる見方には本当に天才的である事は紛れも無い事実である。この嗅覚にはすばらしいものがある。これは認めなくてはならない。しかし、それも当事者以外の場合にはと言う条件付きである。自分の政権時代にはそれこそ党を挙げて原発を推進し、尚且つプルサーマルを進めた張本人ではないか。私は呆れてものが言えない。良くもシャーシャーと言えるものである。確かに今は民主党政権である。しかし、この原発行政は全て今は野党なれど、自民党が与党時代の置き土産ではないのか。原発を推進した自民党の責任ではないのか。政治とは面白いものである。自分らがやっても時の政権でなけりゃ何を言っても良いと言う事になる。この小泉さん、いくらか恐縮した気持ち無いのかと言いたい。
 厚顔無恥も時次第と言う事か。