「衆参ダブル選でいい」と言い出した菅首相、もう憲法第69条の信任の否決しか無い。

 菅直人首相は26日午前の衆院東日本大震災復興特別委員会で、次期衆院選に関し「何が何でも早く解散と言うのは国民の気持ちと離反している」と述べ、早期解散を明確に否定した。同時に「私は(参院選との)ダブル選挙でいいと思っているが、国民に信を問うときは必ず来る」と述べ、2013年夏の衆参同日選の可能性に言及した。自民党額賀福志郎氏が、民主党衆院選マニフェスト政権公約)不履行を理由に「内閣総辞職衆院解散」を迫ったのに答えた。
 首相の周辺は一時、「脱原発」を掲げての衆院解散を模索したが、その後内閣支持率が急落。自民党内では逆に、首相を解散に追い込むことを狙い、赤字国債発行に必要な特例公債法案の成立をあくまで阻止すべきだとの声が広がりつつある。こうした状況を踏まえ、首相の発言は、早期解散の可能性を否定したものだ。 との時事通信社の報道である。
 
 
 私は性格がら、それなりに我慢出来得るとは思っていたが、上記のような発言をされると、「バカな奴にも人間の心」と思っていた気持ちが爆発してしまうと同時に、この男の頭の中をカチ割って覗きたい思いに駆られた。そして「ゴルゴ13」を呼びたい心境である。この男日本人の心持っているのだろうか。やはり思想が左に寄ってると、叩かれても叩かれてもジッと我慢の度胸が養われると見える。
 
 ここまで来れば、もう本人はどんな事があっても辞めないだろうし、意地でもあろう。もうこうなればやる事1つしかない。そう憲法第69条(衆議院の内閣不信任と解散または総辞職)の行使、それも内閣信任決議案の提出での、それの否決しか法的に許されているものは無い。
 
 刑法の一事不再理の原則にのっとり、菅内閣においては、もう法的には憲法第69条の内閣不信任決議案の採決は不可能と思われるからである。しかし、不信任の場合は、敵対する野党の「あなたではダメ!」と言うのに対し、信任の場合は、「あなたではドーモ!」と言う事になるから、いくら批判し、ダメだと言っても、身内から決議案出すにはタメらう人間も居ないとも限らず、難しい局面もあるが、ここまで来れば民主党の議員先生たち覚悟を決めなければ、政治史上末代までの恥になり、今後の日本の行く末は燦燦たる事請け合いである。即刻決断すべきである。
 
 
※参考資料
 憲法第69条【衆議院の内閣不信任と解散または総辞職】
 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したとき     は、10日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。