国会議員を特権階級化した国民である我々が一番悪い

 安倍派の裏金疑惑の報道から国会議員の不祥事が拡散している。これは何を意味している?

 私は建設と不動産2社を経営してる団塊の世代だが、日本の高度成長を実践して来た世代の一員として非常に反省している一人である。

 1970年の時代から我々建設関係業者は裏表から国会議員を支援して来た種族と言って良い。何故支援して来たかと言えば、公共事業受注の保険の意味で支援して来たと言って良いが、それはあくまで商売の維持のためと言えた。公共事業の発注者は建設大臣(当時、今は国土交通省大臣)や県知事市町村長だが、間接的には国会議員の権限が及び、彼らの一言で公共事業の入札から排除される事もあるからである。だから国会議員の一言で我々業者は入札に入る事も出来ない時もあるからだ。そのために嫌でも2万円のパーテー券買わなければならなかったのである。それが国会議員一人だけならまだ良いが、地元出身の与党議員の数だけ買わなければいけなかった。それも開催場所が地元でやるならまだ良いが、それが東京永田町の近辺のホテルであるなら、何のこと無い出席しないで券だけ買ってと言ってるようなものであるからだ。こんな理不尽他に無い! だが商売が掛かってる我々業者は泣く泣く買わざるを得ないのである。

 このような会合に数出席してる者として考えれば、国民の中でも熱烈な支持者は、「先生何故来ないのだ!」と後日その国会議員に苦情を言うらしい。そのため国会議員は国事の仕事より選挙のためあらゆる小さな会合まで出席するのだそうである。だからこそ国会議員は国会議員の仕事より、自分の支持者の会合を優先するため金が掛かると言う訳だ。そう言う意味では支援者の一員である我々が国会議員をそんな会合まで誘わないようにする事こそが、本来の国会議員を育てる事なのかも知れない。