総務省接待疑惑は驚くこと無い氷山の一角の出来事である!

 菅首相の「ロン毛長男」の接待疑惑は“底なし”だ。「森発言」のドタバタの裏で、国会では総務省幹部との蜜月があぶり出されている。

 

 12日の衆院予算委員会で、立憲民主の後藤祐一議員が追及し、明かされた問題はこうだ。

 

 総務省は2018年4月、長男が取締役を務める「東北新社」グループ「囲碁・将棋チャンネル」のCS放送業務を認定。ハイビジョン化推進が前提だったが、認定された12社16番組のうち同チャンネルだけが標準解像度だった。しかも、1社はハイビジョンで申請したにもかかわらず、認定拒否された。

 

 認定の職務権限を握っていたのは現在、菅内閣の広報官を務める山田真貴子情報流通行政局長(当時)。総務省は認定について「審査基準にかなっていた」(情報流通行政局長)と答弁したが、その基準を巡っても問題がある。

 

 総務省は17年6月、放送法関係の審査基準を改正。当時、情報流通行政局担当の大臣官房審議官として関わっていたのが、長男との会食を認めた吉田真人総務審議官だ。基準改正の職務権限を握る時期に接待を受けていれば、贈収賄にも問われかねない。

 

 ズブズブ疑惑は他にもある。総務省は昨年3月、東北新社が手掛ける衛星放送の放送事項に変更許可を出した。当時、吉田氏は情報流通行政局長。長男との会食は判明しているだけで昨年1月と12月の2回ある。吉田氏は変更許可の職務権限を握る立場でありながら、接待を受けていたのだ。

 

 ところが、総務省は山田氏や吉田氏の接待疑惑について「積極的に慎重に調査したい」(武田総務相)の一点張り。元経産官僚の古賀茂明氏がこう指摘する。

 

「接待を受けた時期や、金額が特別かどうかなどが焦点です。事業者が優遇を受ける目的をもって接待し、その意図を認識して接待を受けていたら、贈収賄が成立する可能性があります。国家公務員倫理規定が設けられた当時、企業の会議室を訪問した官僚が出されたお茶を飲んでもいいのかという議論さえありましたが、今は官僚も感覚がマヒしているのでしょう。『昭和の接待』という悪弊がよみがえったと言わざるを得ません」

 

 モリカケ問題に揺れた安倍政権の悪しき前例の踏襲である。

 

 

これ「菅長男と総務省の底なし接待疑惑 業務認定も異例の“優遇”」と題した日刊ゲンダイ2021/02/15 15:28の記事である。

 

 

 

菅義偉首相の長男、菅正剛氏が勤める「東北新社」から総務省幹部12人が計38回、接待を受けていた問題の炎上が止まらない。

 

 総務省の審議官時代に74203円の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官も2月25日、国会で参考人招致される。山田氏は総務相時代からの菅首相の懐刀。2019年11月6日午後6時半から東京・虎ノ門で受けた接待は高級ステーキと海鮮料理で、総務省の公表では1回の接待単価では最も高額だった。本誌が入手した資料によると、山田氏は調査に対し、こう弁明したという。

 

「会食時は東北新社との職務上の直接の関係はなかったが、職歴上、国家公務員倫理法上の利害関係者に該当していた可能性が高いと考えています」

 

「会食時の会話は放送業界全体の実情などの話はあったかもしれない。またグループ会社の話題は出たかもしれないが、行政をゆがめるような働きかけはなかった」

 

 総務省は24日、幹部11人は接待を受けた当時、東北新社と利害関係があり、国家公務員倫理規程に違反、減給や戒告などの処分を発表した。しかし、山田氏はすでに総務省を退職しており、処分の対象にはならなかった。山田氏は1カ月分給与の10分の6を自主返納し、7万4千円とされる飲食代を東北新社側に返金するという。

 

 山田氏は「絶対に飲み会を断らない女」として霞が関で有名だった。NPO法人「超教育協会」が2020年6月4日に公開した動画で山田氏は大学生に向けて独自の飲み会論を語っている。

 

「飲み会は断らない。断る人は二度と誘われません。幸運に巡り合う、そういう機会も減っていきます。私自身、仕事ももちろんですけど、飲み会を絶対に断らない女としてやってきました。まあ、勉強、人、プロジェクト、多くの人に出会うチャンス…」

 

 

 飲み会を断らないことで、出世してきた山田氏は成功体験をこうも訴えている。

 

「幸運を引き寄せる力について。実績を上げられるプロジェクトに巡りあったり、自分にチャンスをくれる人に出会ったり、そういう幸運を皆さん願うと思います。しかし、良いプロジェクトや人に巡り合う確率というのは、人によってそう違うはずはありません。違いはどれだけ多くの人に出会い、多くのチャレンジをしているか。イベントやプロジェクトに誘われたら絶対に断らない」

 

 この動画は2月23日まではYouTubeで誰でも見ることができたが、24日以降は非公開となった。総務省時代の同僚が山田氏についてこう話す。

 

「動画の通り、山田氏は確かに飲み会を断らない。自分が誘われると、後輩官僚にも『一緒においで』と声をかけていた。酒を通じて、うまく上司や政治家に取り入る、世渡り上手の山田氏らしい内容ですね」

 

 山田氏の夫、吉田博史総括審議官は更迭された秋本芳徳情報流通行政局長の後任となった。

 

「山田氏夫婦には子供がひとりいる。山田氏が飲み会に出ている間は、吉田氏が家で子供の面倒を見ていたといた言い、『酔っぱらって嫁さんが帰ってきた。夜は主夫のようなもんだ』と苦笑していた」(前出の同僚)

 

 総務相時代から菅首相に気に入られていた山田氏に対し、政界入りを勧める声もあったが、内閣広報官におさまった。山田氏の国会招致にまで発展した菅首相の長男、菅正剛氏の官僚接待問題を追及している大串博志衆院議員はこう話す。

 

安倍晋三前首相の時は、森友学園加計学園問題で財務省が忖度。今回は菅首相への忖度で総務省幹部が接待漬けにされた。東北新社は実際に放送業務の認可を総務省から得ているので、山田氏だけでなく、菅正剛氏はじめ、かかわった人は全員、証人喚問すべきではないか。長男とは別人格という答弁は信じがたい」

 

 山田氏の疑惑が出てからわずか3日目で国会招致に応じた自民党。党内では危機感が強いという。

 

「実は22日の国会で菅首相が長男のことで謝罪までするか、しないか、党内でもめた。謝る必要はないという強硬派の意見もあったが、菅首相は謝罪して早く収拾する方針を打ち出した。山田氏の国会招致も同様だ。森友、加計問題のように泥沼化はさけたい。支持率が低下するなか、この問題がこじれると政権が転覆しかねない」(自民党幹部)

(今西憲之 本誌取材班)※週刊朝日オンライン限定

 

 

こっちは『政界入り話もあった山田内閣広報官 菅首相長男について「国家公務員倫理法上の利害関係者」と語る』と題したAERAdot 2021/02/24 21:19の記事である。

 

 

私の建設と不動産の2社も対役所が仕事だから大変に内情は良く解るが、しかし1回一晩の食事接待にしては流石中央政界接待費桁が違うとまず驚いた。恐らくブランド牛やドンペリ等の超高級ワイン等普段口に出来ない代物・食材を出してモテナシしたのであろう。でないとこういう金額には決してならない。我々地方の役人等はこういう高級物を出せば、役人はかえって遠慮して話も出来なくなり、警戒して早退しちゃうから逆効果になってしまうが、都会は違うみたいである。経験までにふた昔前に東京出張時に、銀座に飲みに行った事があるが、見た事が無いくらい綺麗なお姉さん方にマンツーマンでボックスに囲まれたときの明細書は、ボックスに座っただけで20万円/テーブルだった。飲み代を含めればいくらかかったかお判りでしょう。後は二度と行くまいと心に誓った。(笑い) 我々業者側の狙いはお近づきのお友達になって、それこそ友だちみたいになって、色んな事をフランクに話してもらうのが目的であり、肝心な情報は、横向いて独り言言ってもらえさえすれば目的達成なのである。酒の好きな役人には酒を、グルメの好きな役人には数多く食事を、そして女に目の無いヤツには女をあてがうだけの話である。これで落ちない役人なんぞ決して居ない。何故ならこの山田真貴子さんのように誘いを決して断らない人は上手く行きそうで一番手ごわい相手だからジックリ腰を据えてやらなければならない相手となり、意外と歓迎したくない相手だ。誘ってもこないヤツは、辛抱強く誘い、宴席をOKした段階で成功だ!