菅政権は菅官房長官時代の恐怖政治が尾を引くため短命政権となるだろう!

 自民党総裁選で敗れた岸田文雄政調会長(岸田派会長)と石破茂元幹事長(石破派会長)が再起に向けて動き始めた。17日にはそろって「反省」を表明。いずれも菅政権で要職に起用されず、1年後に予定される次期総裁選に向けて存在感を発揮できるかが問われる。一方、菅義偉首相を支持した主流派からは閣僚・党役員人事を歓迎する声が相次いだ。

 

 岸田氏は東京都内で講演し、「2位に終わったことは努力不足だ。謙虚に反省する」と述べた。安倍政権で外相、政調会長と一貫して要職を占めてきたが、菅政権で無役となった。国会議員票で石破氏を引き離したものの、141あった地方票は得票わずか10票と、党員に浸透できていない現実に直面。かねて指摘されてきた発信力不足を克服できるのか、まさに背水の陣を強いられる。

 

 長らく「ポスト安倍」の本命と目されながら最下位に沈んだ石破氏も、都内で開いた政治資金パーティーで「私に何が足りないかを虚心坦懐(たんかい)に反省し、改め、同志の思いに応えていかねばならない」と再挑戦への決意を語った。

 

 パーティーではゲストとして招いた二階俊博幹事長が講演した。石破氏は総裁選での支援を当て込んで6月に招待していたが、勝敗を決する重要局面で二階氏は石破氏に目もくれなかった。講演も「新しい時代を担っていく重要な任務が石破先生に課せられているとすれば、力強いご支援を下さるようお願い申し上げる」と型通りだった。

 

 これに対し、菅政権の重要ポストを分け合った主流派がそれぞれ開いた例会は、「祝勝会」さながらの様相を呈した。

 

 5人が入閣、1人が党四役の一角を占めた最大派閥の細田派では、萩生田光一文部科学相岸信夫防衛相らが拍手で迎えられ、会長の細田博之元幹事長は「皆さん頑張っていただきたい」と満面の笑みを浮かべた。二階派では重鎮の伊吹文明衆院議長が「二階さんが幹事長続投になり、2人の入閣があり、派としては非常におめでたいことだ」と手放しの歓迎ぶりだった。

 

 竹下派は会長代行の茂木敏充外相が続投、首相が務めた官房長官加藤勝信氏が引き継いだ。茂木氏は「2人でタッグを組みながら菅政権を支えていきたい」と表明。加藤氏について、会長の竹下亘元総務会長は記者団に「能力は非常に優れている。このポストを一つのジャンプ台に、次へ次へとジャンプするよう期待する」と語った。 

 

 

これ『岸田・石破氏、大敗に「反省」=自民主流派は祝勝会さながら』と題した時事通信2020/09/17 18:29の配信記事である。

 

 

安倍政権が長期に維持できたのは、この菅義偉官房長官時代に、有無を言わさぬ反対派排除の恐怖政治を敷いたため誰も反発できなかったためである。下支えする官僚等は即左遷かクビと言うのが常道だった。それが今爆発するだろう。実務を執る官僚のストライキが怖い。