もうすぐ本日午後自民党新総裁が決まるが新総裁には「内閣人事局」を破棄する事を願う!

 安倍晋三首相(65)の後継を決める自民党総裁選は14日に投開票される。国会議員票で優勢な菅義偉官房長官(71)が地方票でも勢いを見せ、第26代総裁に選ばれる見通しであることが13日、明らかになった。

 

 菅氏は地方票でも着実に得票を伸ばした。総裁選投開票を前に、全国の都道府県連では13日、141票の地方票をめぐる予備選の開票が行われた。関係者への取材によると、地方票の得票はこれまでに菅氏が大きくリードしており、石破茂元幹事長(63)が続き、岸田文雄政調会長(63)は伸び悩んでいる。

 

 自民党は14日午後2時から、党大会に代わる両院議員総会を都内ホテルで開催する。国会議員394人と47都道府県連代表3人ずつの計535人が1票ずつ投票。午後3時半ごろには新総裁が選出される運びだ。

 

 優勢を保つ菅氏が強面(こわもて)をのぞかせた。13日のフジテレビ番組で菅氏は、中央省庁の幹部人事を決める内閣人事局に見直すべき点はないと明言。政権の決めた政策の方向性に反対する幹部については、「私どもは選挙で選ばれている。方向を決定したのに反対するのであれば、異動してもらう」と強調した。

 

 各省庁の幹部約600人の人事を首相官邸が取り仕切る「内閣人事局」は、2014年5月に内閣官房に新設された。幹部人事を掌握するため、官邸主導の意思決定を後押しする一方、官僚の忖度(そんたく)を生む要因と指摘される。

 

 続くNHK番組でも菅氏は、査証(ビザ)の要件緩和が訪日外国人増加につながったとして「官邸主導でなければできなかった」と語った。

 

 これに対し、同番組に出演した石破氏は「官邸が言っているから誰も止められない。そういうことは決して良いと思わない」とくぎを刺した。岸田氏も「権力は鋭利な刃物のようなものだ。使い方を間違えてはならない」と訴えた。

 

◆橋下氏閣僚は「200%ない」

 

 ○…菅氏は13日に出演した番組内で、自身が首相(総裁)に就いた場合、親交がある橋下徹大阪市長(51)を民間から閣僚として起用する可能性があるか問われ、「200%ないですよ」と否定した。同番組で共演した橋下氏も「2万%、20万%ないですよ」と笑って否定した。一方で、菅氏は橋下氏の手腕について「やっぱり能力がある。あれだけの大阪市役所をぶち壊したんですから」と評価した。

 

 

これ『菅義偉氏、自民新総裁へ 内閣人事局変えず各省庁幹部が政策反対なら「異動してもらう」』と題したスポーツ報知2020年9月14日 7時0分の記事である。

 

 

安倍政権の最大の罪状は「内閣人事局」を創設して官僚を意のまま動かす事にした事である。確かに政治家は国民の選挙に基づいて選ばれているから国民の意思を反映してるという事は理解している。 だからと言って国民の代理人である政治家は国民の意思を100%反映してるとは限らないのである。つまり表立って言ってる事がそのまま国民の意思とは言えないと言う事である。その政治家の自らの主張が国民と同じとは限らない時もあるという事である。だから役人・官僚は全て政治家に従えとは無理がある。逆に弊害の方が大きいのではないのかと思われる事が最近多い。その最たるものが「モリカケ」と「桜を見る会」問題であろう。本来政治家は短期で代わっても、政治の継続は行政・役人によって引継がれるのが法令上の常道である。ここから考えると、この「内閣人事局」を創設した事が役人の忖度の温床となってしまった事である。言い換えれば官僚は国民を見ず、政府官邸だけを見るようになってしまった。安倍政権が良かれと思ってやった事が逆に弊害を生んでしまった。これが人間の性(さが)と言う事だろう。人間長い権力を持ち続ければやがて慢心し、謙虚さを忘れてしまう良い例である。総裁選で優位に立っている菅官房長官はそれに気付かず、同じ事を継続しようとしている。安倍政権に至っては自賛する「アベノミクス」経済政策の破綻を認め、国民のためと言う本来の政治の原点に返り行政をリセットし出直すべきと私は提言したい。