自民党新総裁に菅官房長官が決まったが 現実には二階・安倍両氏にはめられた? 菅新総裁がこれからが大変だ!

 自民党総裁選で新総裁に選出された菅義偉(よしひで)官房長官は14日、記者会見し今後の自民党役員、内閣の人事について「規制改革は徹底してやりたいと思っているので、改革意欲がある人、改革に理解を示してくれる人を中心に人事は進めていきたい。改革意欲のある人は色んな派閥に散らばっているので、そうした観点からそこは登用していきたい」と語った。

 

 記者から「安倍政権を継承する方針から『居抜き内閣』『小幅改造』との見方も出ているが大幅に改造する考えはあるか」との質問が出たが、これに対しては「これは総理大臣が変わる訳なので、思い切って、私の政策に、方向に合う人を登用して、仕事をしていかないと国民に申し訳ない」と語った。

 

■二階氏、麻生氏は「政権運営で極めて重要」

 また、菅氏は自民党二階俊博幹事長、麻生太郎副総理について「内閣の要、そして党の要だ。極めて政権運営で重要な二人だと思う」と評価。一方、「続投するかと言うのはまだ決めていない」とした。

 

 森山国対院長についても「本当に素晴らしい国対委員長だと思うし政治経験も豊か。能力は私は大変高く評価している」としつつ、こちらも「人事は全く決めていない」と述べた。

 

 自身の後任となる官房長官には「色んな要素があるが、総理との組み合わせもある。そうしたことを全体的に考えて、総合的な力がある人が一番落ち着くと思う」と語った。

 

 

これ『「改革意欲ある人を登用」 内閣人事で自民・菅総裁』と題したThe PAGE 9/14(月) 18:35の配信記事だ!

 

 

安倍辞任は第1次政権及び第2次政権までの長期の綻びを逸らすための菅政権作りだった?

これは私的解釈の域は出ないが聞いてほしい。安倍辞任は病気が原因になってるが決してそうではない。

実際7年8ヶ月の安倍政権の綻びが表面化した結果、愚策「アベノミクス」を正当化すべく、安倍亜流菅政権に託すためだったとすれば納得性が高いのではないか。事実安倍首相は国の行く末を決める予算作りのための予算審議の場である衆参両院での予算委員会で、「モリカケ」と「桜を見る会」問題の首相の関与をまたもや正されるのが嫌になったためのモチベーションの退化での辞任と考えれば納得する。

問題が起きた時、少しでも詫びて頭を下げてたらここまで来なかったかも知れないのに、下手な矜持を見せべく、嘘をつき完全否定を試みてしまった。その嘘のために嘘を重ねる自転車操業答弁から抜け出す事が出来なくなってしまった。「モリカケ」や「桜を見る会」問題が起こった時以後の予算委員会答弁を全部見聞きすれば良く解る。良くあんな嘘の答弁が恥ずかしくもなく話せたもんだと半ば呆れる限りであるし、笑うくらい可笑し過ぎた。You-tubeで「モリカケ」や「桜を見る会」と言う語句で検索すれば出てくるから興味ある人は見てほしい。

 

こんな状況で安倍さんは早いうちに辞任を菅さんに話した筈であり、今後を菅さんに託した事だろう。

菅さんは早速に用意周到に二階さんに近づき、派閥の流れを頼んだ事だろう。ここで菅さんが権力者を狙うためには絶対やってはならない事をやってしまった。安倍さんの言う事を聞き、二階さんと相談してしまった事である。政権が本当に欲しかったのなら安倍さんの言う事を聞き、ましてや寝業師の二階さんなんかに相談はしてはいけなかった筈だ。あの今太閤田中角栄さんがいみじくも言ってた筈だ。「権力と言うものは闘って奪い取るもんで禅譲等期待するもんではない」と言う言葉である。政治家の約束事なんて破るためにあるもんだと昔から言われている。何故安倍さんと二階さんは、これほどまで菅さんに禅譲を考えたのか、それは決して菅さんが後継者としてふさわしいと思って禅譲したんじゃなく、この二人、損得と欲で考えれば一番嫌いな石破茂さんにだけは渡したくなかっただけである。彼に総裁が渡れば、安倍経済策が全て否定されあわよくば、今後のフィクサー役が出来なくなるからである。菅さんは菅さんで青天の霹靂に近い、正に一生に1度とて巡って来ない総理総裁の椅子が目の前にぶら下がって来た事で、全てを許せたと考えた事だろうと推察できる。とにかく安倍二階の石破嫌いはそれだけ半端ではなかった事だ。本日の総裁選までの安倍側の石破包囲網は、これが人間のする事かと思うくらい露骨の石破いじめは凄かったらしいと聞く。一方菅官房から見れば総理総裁になれる一心からこの行動を黙認して来た。それでも安倍二階はあきらめず石破2位をさせんべく菅がダメなら石破にだけはやらず、岸田さんに回す事をお願いしたようだ。それが功を奏し、選挙結果は岸田さんが2位で石破さんが3位となり安倍二階の目論見通りになった。何か石破嫌いが菅さんを総裁にしたようなもんである。だからこそ私は菅さんは二階・安倍両氏にはめられた?と論じたのである。禅譲された菅新総裁、挨拶でもまわりくどかったが、政権運営は安倍さんと二階さんの了解なしには出来なくなってしまった。今後全てにおいて二階・安倍両氏を抜きには政権の運営が出来ないだろうと思う。これが禅譲と言う縛りなのだと言う事をボディブローのように思い出す事だろうし、田中角栄さんの事も思い起こす事だろう。

最後に私は政策論戦で優位に立っていた石破さんの悔しさだけが心に残り、今回の自民党総裁選で勝った後輩が総理になれる喜びが心から沸いて来ないのである。