トランプ氏が中国の習近平氏に再選支援求めるのをボルトン氏が暴露したが、日本のボルトン氏の出現を期待する

司法省は緊急差し止め命令請求、機密情報含み安全保障に脅威と主張
ボルトン氏は「うそつきだ」とトランプ氏-WSJに語る

米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のジョン・ボルトン氏は、近く出版するトランプ政権の暴露本で、トランプ大統領が中国の習近平国家主席に対し、米農産物の購入を増やすことで自身の再選を手助けするよう求めていたことなどを明かしている。本の抜粋が米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載された。

  ボルトン氏の本は、外交政策でのトランプ大統領による行為を暴露しており、トランプ氏再選への道をさらに険しくしそうだ。

  本は来週発売される予定。ボルトン氏はその中で、大阪で昨年開催された20カ国・地域(G20)首脳会議でのトランプ氏と習主席の協議に言及。トランプ氏は「自分が勝てるよう習氏に懇願した」が、大統領の正確な言葉は明かすことができないとした。機密情報に関する政府による出版前の審査プロセスで禁じられたためだという。

  米司法省は15日、ボルトン氏の暴露本の発売を阻止するため訴訟を起こし、17日夜にはワシントンの連邦裁判所の判事に対し、緊急差し止め命令を請求した。公になれば国家安全保障を脅かしかねない機密情報が含まれるためだとしている。

  トランプ大統領は17日、ボルトン前補佐官の本出版について、「彼は法を犯した。非常に単純なことだ」とFOXニュースとのインタビューで語った。これより先にWSJに対し、ボルトン氏を「うそつきだ」と批判し、自身の外交政策の正当性を主張した。
  ボルトン氏は、大統領が外交政策で自身を政治的に利する決定を常に下していたと指摘。「私がホワイトハウスで勤務していた時に、トランプ氏が再選以外の動機で重要な決定を下したことを思い出せない」とした。

  ニューヨーク・タイムズワシントン・ポストも事前に入手したボルトン氏の本を基に内容を報じた。トランプ陣営の広報担当ティム・マーター氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、トランプ氏が再選に向けて習主席に介入を求めたとする指摘は「ばかげている」とし、「ジョン・ボルトン氏は本を売ろうとしているだけだ。それ以外にない」と述べた。

全てが再選目的
  マクナニー大統領報道官は17日、ボルトン氏の主張については否定せず、本は「機密情報にあふれている」と指摘した。

  ボルトン氏は、トランプ氏の対中政策について、全てが再選を目的としていると主張。さらに、新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)を巡る中国に対する大統領の厳しい発言も再選を果たせば消えてなくなるかもしれないとした。
  米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は17日の上院での証言で、トランプ氏が訪日中の貿易協議で2020年大統領選に向けて習主席に支援を求めたとの指摘は「全く事実と反する」と述べた。

香港民主化デモに無関心
  ボルトン氏によると、トランプ大統領は国家が直面する重大な問題について学ぼうとせず、他の相手国のことについてほとんど知らなかった。ワシントン・ポストによれば、大統領がフィンランドはロシアの一部かと尋ねたり、英国が核保有国だと聞いて驚いたりしたと、ボルトン氏の本は明かしている。

  ボルトン氏は17日に放映されたABCニュースとのインタビューで、トランプ氏はロシアのプーチン大統領のような外国指導者とのやり取りで、自身の無知によって極めて不利な立場に置かれていると指摘。「プーチン氏はトランプ氏の扱いは簡単だと考えているように見受けられる」と語った。
  暴露本によれば、トランプ氏は昨年の香港の民主化デモを支持することには無関心だった。19年夏には習主席に対し、新疆ウイグル自治区イスラム教徒を収容する施設の建設は「全く正しいことだ」と話していたという。


これ「トランプ氏、中国の習近平氏に再選支援求める-ボルトン氏が暴露」と題したJordan Fabian、Nick Wadhamsの2020年6月18日 12:30の報道である。


トランプ大統領の内幕を元補佐官のボルトン氏が暴露したが、日本版ボルトン氏の現れるのを期待したい!
余りにも安倍さん好きにやり過ぎた!!