自民党岸田派名誉会長の古賀誠元幹事長(79)は時事通信のインタビューに応じ、憲政史上最長となった安倍政権を評価した一方、長期政権による弊害を検証すべきだとの考えを示した。
安倍晋三首相の後継をめぐり、岸田文雄政調会長(岸田派会長)への「禅譲」が取り沙汰されていることに関しては「あり得ない」と語った。主なやりとりは次の通り。
―安倍政権の評価は。
評価すべきところはたくさんある。何と言っても政治が安定した。世界の首脳の信頼も得られた。一方で長期化の弊害も反省・検証する必要がある。一番顕著なのは長期政権ゆえの緩み、緊張感のなさ。先の内閣改造では早々に2閣僚が辞任した。
―岸田氏は総裁選立候補に意欲を示している。
総裁選への意欲よりも、首相・総裁になって何をやろうとするかが大切だ。
―岸田氏は首相からの禅譲を期待しているとの指摘がある。
時の権力者からの禅譲はあり得ない。そうした条件の中では自分の志を実現することが難しくなる。理念、哲学の実現は戦って政権を勝ち取って初めてできるのではないか。
―国会議員投票だけで総裁選を行う可能性も取り沙汰される。
任期途中の辞任であっても、総裁選は党員・党友を含む投票というルールにのっとってやるべきだ。
―憲法改正の議論が国会で進んでいない。
憲法は国の最高法規だから、国民の代表である国会議員が責任を持つ問題だ。改正手続きを定めた96条を勉強し、議論する責任を果たしてもらいたい。
―岸田氏は9条への自衛隊明記に賛意を示している。
それは岸田会長の考えだ。自衛隊を書く必要は一切ないし、書けば大事な平和主義への一穴になることだけは間違いない。
―4項目の党改憲案については。
参院選挙区の合区の問題など大事なものはたくさんある。国民の代表である議員の選び方が人口割りというのは理解できない人は多い。もっと柔軟な制度が必要ではないか。国民の考える優先順位でやっていけば、9条を今、変えなさいという人はいないだろう。
―野党は合流を目指している。
野党は相変わらず中身のない連合政権の幻想を夢見て脱却できていない。国民の期待が集まるわけがない。
これ『「ポスト安倍」禅譲あり得ず 古賀自民党元幹事長インタビュー』と題した時事dot.co 1/14(火) 7:09の配信記事である。
大変ごもっともと思う意見である。がしかし、気に入らない部下(宏池会の後継者)への言い訳意見と言える。嫌いなのが良く解る(笑い)