かんぽ生命保険の不適切販売問題 三公社五現業時代の名残りは当分解消されないだろう 民間気質の理解は不可能に近い

 「お前は寄生虫だ」。かんぽ生命保険の不適切販売問題に関する特別調査委員会が18日公表した報告書では、営業目標(ノルマ)を達成できなかった社員へのパワハラが横行していた実態が明らかになった。成績至上主義で郵便局長が不適切行為を黙認していたほか、こうした営業手法を共有する勉強会まで開くなど、組織ぐるみと受け取られかねない実情も浮き彫りになった。
 ノルマ未達者には「どう喝指導」が繰り返された。朝礼など他の社員がいる場でののしられ、その場で泣きだす女性社員もいたという。「土日休んで平気だったのかと詰問された」「部長から職場全員の前で謝罪させられ、精神的に追い詰められた」との証言も得られた。

 調査では不適切営業で高い成績を挙げる社員を厚遇していたことも明らかになった。ある社員は「(好成績の)不適切販売は黙認され、局長は問題行為に気付いても注意できなかった」と指摘。見て見ぬふりする企業風土が醸成されていった。好成績を挙げていた別の社員は「営業手当欲しさに不適切な契約を多発させた」と告白した。

 さらに、営業担当者らは不適切な手法を共有する勉強会を開催。かんぽや日本郵便の経営陣はこうした事実を把握できておらず、野放し状態だった。役員の一人は「情報が上がってくる時点で『既に解決策を取っている』と下から説明がされ、そのまま受け取っていた」と悔やんだ。

 報告書は、再発防止策として営業時の録音・録画、不適切営業をした社員や上司への処分の徹底などを求めたが、病巣は根深く、信頼回復への道は極めて厳しい。 


これ『「お前は寄生虫だ」 パワハラ横行、ノルマ未達者を罵倒 かんぽ調査委報告書』と題した
時事ドットコム12/19(木) 7:11の配信記事である。


これが実態だろう。
何故なら神代の昔より続いた公務員と言うぬるま湯体質に、損得経営の民間気質を急に取り入れようとしても、広い太平洋のど真ん中に突き落とされ自力で岸に泳いで来いと言うようなものだからだ。
無知の代名詞と言える三公社五現業の職員の代表者のような郵便局員である、解れと言う方が無理である。特定経営者みたいな郵便局長である、上からの命令でとにかく損得のみの勘定しかできなかったのである、至極当然の事だ。今もって民間経営の難しさを体得した事だろうと思う。