東日本大震災発生後の3月16日に内閣官房参与に起用された東京大学大学院教授の小佐古敏荘(こさこ・としそう)氏が29日夕、衆院議員会館で記者会見し、30日付で参与を辞任すると表明した。そして「今回の原子力災害に対して(首相)官邸および行政機関はその場限りの対応を行い、事態収束を遅らせているように見える」と述べ、菅政権の福島第1原発事故への対応を辞任理由に挙げた。また氏は「(自らの)提言の一部は実現したが対策が講じられていないのもある。正しい対策の実施がなされるよう望む。国際常識のある原子力安全行政の復活を強く求める」との見解を報道陣に配布した。との時事通信の報道である。
現内閣に起用された内閣の1員が政府を批判し辞意を表明するなんぞ前代未聞である。わざわざ記者会見してである。それ程内閣に、いや、菅首相にだろう、愛想を尽かしたと言う事であろう。今までの菅首相の稚拙な様に我慢がならなかったと言うのであろう。これでマスコミの報道が少なくとも、証明された格好である。でも恥ずかしい限りである。