「人心一新」敵の敵は味方を地でいった海江田経産相

 海江田万里経済産業相は4日、更迭する松永和夫事務次官(59)の後任に安達健祐経済産業政策局長(59)が昇格する人事を決めた。5日の閣議了解を経て12日に発令する。東京電力福島第1原発事故をはじめ一連の原子力行政の責任を明らかにするのが狙いだが、経済産業政策局長は「次期次官の指定席」と呼ばれるポスト。海江田経産相は「人心一新」を掲げているが、官僚の順送り人事と批判を浴びる可能性がある。
 また、同様に更迭する寺坂信昭原子力安全・保安院長(58)の後任に深野弘行商務流通審議官(54)、細野哲弘資源エネルギー庁長官(58)の後任に高原一郎中小企業庁長官(55)を起用。保安院長の人事も12日付、エネ庁長官人事は再生エネルギー特別措置法案が審議中であるため今国会終了後の9月1日付とする。
 他の主な幹部人事では、安達氏の後任は石黒憲彦商務情報政策局長(54)、深野氏の後任は豊永厚志中小企業庁次長(54)、高原氏の後任は鈴木正徳製造産業局長(56)。上田隆之官房長(54)は製造産業局長に回り、後任は立岡恒良内閣審議官(53)が就く。
 
 
時事通信の記事である。
 
 報道の大半は「政治主導」の印象付けと見てるみたいだが全然違う。
 海江田万里経済産業相は変わってしまった。それも菅首相の「浜岡原発中止」会見を横取りされてからである。
 今回の海江田経産相の「人心一新」更迭人事は、何の事は無い菅首相への「あてつけ」と「復讐」そのものであろう。何故なら更迭と言ってるが、何の事は無い7月に退任して変わるべき人が変わっただけの事であり、何も更迭の意味等無いからである。たまたま経産省菅首相からの「手のつっこみ」そのものを回避するが為のそれこそ「方便」に過ぎない事であろうと私は思う。それが海江田経産相との利害が一致した結果であろう。もともと海江田経産相は鳩山さんや小沢さんに近いし、それこそ「政治主導」は1丁目1番地だった筈である。しかし、官僚・役人達は老獪である。それこそ必死だったのであろう。今回海江田経産相がいなければ恐らく経産省菅首相の手に落ちていた。暗黒の経産省を救ったのは誰でもない、常日頃の「政治主導」を叫んでいた小鳩だったのは皮肉な結果である。
 私はそれこそ小鳩体制への回帰を願っていた1人として、どうにもならない現体制へ不満を増幅させられた1現象であった。
 余談であるが、先日委員会答弁で海江田経産相が号泣したとあったが、色んな説が飛び交っているが、私はあの海江田さんが泣いたのは、「辞めると言って辞めないのは、菅首相と同じでは」と言われたからであると思っている。私は海江田さんのあの時の気持ちを推し量れば、あんな馬鹿なアホ菅と同じに見られたからであると今でも思っている。こんな私にだってプライドはある。よりによってあんな馬鹿な無能のアホの菅と一緒にされたら私でも泣きます。それだけのプライドはあるつもりである。