衆議院を通過した予算案は、憲法の規定により、参議院が受け取った後、30日以内に議決しなければ自然成立する。このため、年度内成立を目指す政府・与党側は、予算案を関連法案と切り離した上で1日未明に衆議院で可決し、参議院に送ったわけだが、今回、議長個人の判断で受け取る日を遅くしたことに、民主党内からは批判が相次いだ。
2日付の受理でも予算案は年度内に成立することは確実だが、羽田氏は「これを認めれば、今後、気に入らない法案は受け取らないということになる。あってはならない」などと西岡参議院議長の発言を厳しく批判した。との報道があった。
私は、与党からの批判に対して、西岡参議院議長の気持ちがなんとなく解かるような気がした。
考えてみれば、西岡参議院議長は元は衆議院議員であった。自民党時代は総務会長や議員運営委員長等も歴任し、その政治経歴には、現民主党幹部でも及ばない。しかし、その政治家人生は順風とはいかないまでも、頑固一徹さ故に菅首相や前原外相みたいなちゃらちゃらしたように見え、いい加減のように見える人間は嫌いなのではと私は思う。それに憲法上衆議院の優位性が認められている中での、参議院の議長として、何度か注意を行った民主党の若い現幹部連中への、何かしらのわだかまりなのではと思える。それらの若い現幹部連中への今後の忠告みたいに私は思えた。
法は曲げてはいけないが、人間としての性は曲がっても私は許せる範囲内であればと思った次第である。