菅首相、この余裕は何だろう。

昨日未明の衆議院本会議で、2011年度予算案が賛成多数で可決されたからか、いや、いくら疎い首相でも、今後の参議院の「ねじれ」を考えればそんな筈は無い。しからば何なのだろうか。
昨年の参議院の総選挙で大敗した時点で、こうなる事が解っていた筈なのに、何故だろう。あの空菅無能首相が。
 
考えられるのは、常人では思いつかない優れた神経の持ち主と思われる。安倍元首相に見る弱さは無いようである。ふてぶてしい限りの厚顔の強さが見受けられる。どんなに叩かれても、どんなに辱めを受けようとも、矜持も無いような図太さがこの空菅無能首相にはあるようだ。だから野党にどんなに叩かれても、どんなに辱めを受けようとも、決して首相は辞めないつもりであろう。恐らくは参議院で2011年度予算案が否決され国政に支障が出れば、その批判は野党に向くと心から思っているからであろう。恐ろしい人である。さすが市民運動家真髄である。
 
だが、ここでそのような真髄を見せるくらいなら、何故、昨年の参議院の総選挙で大敗した時点から周到にやらなかったのか、まあ、江田五月みたいなのを傍らに置くような、政治家あるいは政治家として国会対策の素人を置くようだから、無理は無いかも知れないだろう。ただこの首相、追い詰められれば何をしでかすか解らないから、この人らを知り尽くした小沢さんが言う、「破れかぶれ解散」は現実味を帯びた発言ではないだろうか。
 
古くは海部元首相のように、叶わなかったが「死して前のめり」の如く、権力を握ったものは、己の力を計りたいが故に、総辞職を嫌い、権力者のみの専権事項の「伝家の宝刀」を抜いてみたいものらしい。