小沢氏政倫審出席の意味するもの

 民主党小沢一郎元代表は28日午後記者会見し、衆院政治倫理審査会に出席する決意をした」と表明した。
 
 恐らく小沢氏は2011年度予算審議への影響と、党内外の自身への厳しい空気を踏まえ、出席せざるを得ないと判断したと思われる。そして党人として党の決定に従い、同じく野党よりの要求である、参議院の問責決議への見せしめのため、仙谷官房長官にそれを迫る意味もあったと私は考えている。小沢さんとしては考えて考え抜いた末の結論であろう。
 
 とにかく小沢さんとしては、政権を交代した今、その灯を消す事が一番の大事だったと思われる。そして、自民党時代より常に政権の中枢に居て、自分がこの日本の舵取りをしてるんだと言う自覚が、そうさせているのであろうと私は思っている。だから道半ばでは離党だけは避けたかったのでは無いだろうか。そしてその証として、この2011年度予算案に政権党に所属していて、初めて関われなかったのはそれなりに感慨もあったと思われる。何故なら、当時の福田康夫首相との大連立を仕掛けたのは、政権の経験の無い民主党に、自民党と組んで経験させようと目論んだ一端で解かるからだ。でも、それを当時理解した民主党議員は皆無であった筈である。そこまで小沢一郎と言う男は考えての行動だった。惜しむらくはその小沢一郎の考えを早めに理解し行動出来得る人材が民主党にいなかった事である。政治の世界に「もし」「たら」があるとするならば、もし小沢一郎自民党時代の当時49歳の時に総裁を受け総理をやっていたなら、この日本国は良い方に変わっていたのではと今私は思っているところである。