菅首相、官僚からの呪縛

　先に開かれた国会で菅首相が所信表明演説をした折に、その演説について、田中秀征元経済企画庁長官が「官僚依存」と「言い逃れ体質」だとしてダイヤモンドオンラインの政権ウォッチで指弾した事があった。

　私も以前より官僚・役人は何を一番考えて仕事をしてるかと言えば、常に責任を回避するにはどうするか、それが第一と言ってきたが、今正に田中秀征元経済企画庁長官が言うように「言い逃れ体質」＝責任の回避である。これ、常に官僚・役人の長年の染み付いた体質であり、紛れも無い事実である。昨年の政権交代により、民主党政権の初代の鳩山首相の政治主導の徹底による官僚・役人の排除となった失敗を、副総理として目の当たりにした経験から二度と同じ轍を踏まない気持ちがそうさせたのかも知れないが、それにしても、官僚依存・主導が度を越している。これでは主従が逆転してるに等しい。これからの公務員制度改革に多大なる支障となるは必定である。