4日朝のNHK参議院選特集とテレビ朝日のフロントラインを見て

 
テーマ「決戦まで1週間 9党首討論」党首が消費税などで論戦
 
 
○司 会
NHK解説委員 影山 日出夫
 
 今日の討論の要旨は次の通りになります。
 民主党代表の菅総理大臣は、消費税を含む税制の抜本改革に向けた超党派の協議を重ねて呼びかけたのに対し、自民党の谷垣総裁は、民主党が去年の衆議院選挙で示した政権公約を撤回すべきだという考えを示した。
 この中で、民主党代表の菅総理大臣は「私は、強い経済、強い財政、強い社会保障を一体的に実現することを具体的な中身も含めて提案し、その中の一つとして、消費税を超党派で議論しようと申し上げた。自民党が消費税を当面10%にと言われたので、一つの参考にさせていただきたいと申し上げたが、そのことは、まったくぶれてもいないし、まったく後退もしていない」と述べた。さらに、菅総理大臣は「この4年間で5回総理大臣が代わった。これ以上、政治が混乱して、何も決められないということになるのか、それとも責任ある安定した政治を取り戻せるのか、今回の参議院選挙の争点は、安定か混乱かだと思っている」と述べた。自民党の谷垣総裁は「民主党は、去年のマニフェストで予算の組み替えで財源が出てくるとしていたが、結局できず、マニフェストの基本構造をどう考えているのか。むだの削除や歳出の構造を改善しなければ、消費税は、バラマキの尻ぬぐいになる。民主党政権は、子ども手当など家計にカネを入れているが、それで経済が成長できるのか。家計も大事だが、企業も伸びなければダメで、内需と外需や家計と企業のバランスを取るという基本認識がなければ、経済成長の絵は描けない」と述べた。公明党の山口代表は「社会保障をどのようにあるべき姿にするかを議論し、どのような負担が望ましいか、消費税だけではなく、保険料も税も含めて全体で議論することが重要だ。財政再建は、経済成長による税収増と、思い切った歳出削減が車の両輪で、今のデフレの状況の中で消費税を上げても、景気は腰折れしてしまう」と述べた。共産党の志位委員長は「菅総理大臣は、消費税率の引き上げは福祉や財政再建のためだと言っている。しかし、消費税増税と大企業の法人税率引き下げをセットで打ち出しており、増税分は大企業の減税分に消えるため、社会保障の財源にも財政再建にもならず、反対だ」と述べた。社民党の福島党首は「今の日本の最大の問題が格差であり、貧困であることを考えると、消費税率の引き上げは妥当ではない。重要なのは、企業や国が強くなることを最重要課題にするのではなく、労働者派遣法の改正を実現し、雇用を確保するなど生活再建の議論をすることだ」と述べた。国民新党の亀井代表は「国民は、消費税についての議論を求めていない。菅総理大臣も、次の衆議院選挙で信を問わないかぎり、税率は上げないと言っている。それよりも『デフレスパイラル』からどう脱し、どう力強い経済成長をするかといった視点で、現実的な議論をすべきだ」と述べた。みんなの党の渡辺代表は「菅総理大臣は、増税しても景気がよくなるという『おまじない』を唱えているが、消費税率を10%にしたらマイナスの効果が残る。へそくりを吐き出し、使っていない資産を売却し、国会議員や役人の給料をカットするところから始めないといけない」と述べた。たちあがれ日本の平沼代表は「消費税率を引き上げるには、景気の安定を図ることが先決で、そのうえで2012年度には3%程度引き上げる。2段階論の前提が許されれば、与野党の話し合いにも参画していきたい」と述べた。新党改革の舛添代表は「経済成長が前提であり、最初から消費税を上げると言ったら消費は冷え込む。負担だけでなく、年金や医療などの給付について、国民的な議論が必要だ」と述べた。
 
 全体的な感想を述べると、民主党代表の菅総理大臣は今までと違い相当勉強して来たと言えるが、データ等織り交ぜて話す内容は財務官僚ソックリであった。と言う事はかなり財務官僚のレクチャーを受けたのだろうと言える。いつも党首討論で思うが、共産党以外はどうして公明党に気を使う?のだろうどうして攻撃しないのだろうという事である。もしかしたら、いつか連立?のため?、まさかと思うが不思議だ。それこそ組合等支持団体の攻撃するんだったら、どうして公明党創価学会の関係を問い詰めないのか、七不思議の1つである。そして、それをいい事に公明党はずるい。自分達の与党時代の検証を聞かれても問題をすり替えてばかりだ。こんなの公党といえるのか。
 でも参議院選前の各党首の貴重な考えを聞けて有意義な討論会だったと思う。
 
 
参院選あと一週間~7党討論
 
 政権交代後、初の国政選挙である参院選まで、あと一週間。
 いよいよ7党党首らが一同に会し、天下分け目の大激論!
 経済危機を打開するため、様々な議論がなされる中、消費税増税はどうなるのか? さらに経済再建から成長への道は開けるのか?。そして様々に噂される、選挙後の連携・連立は?。各党党首らに真正面から、日本が抱える諸問題と今後のビジョンを問っていた。
 
(ゲスト)
枝野 幸男 (民主党幹事長)
谷垣 禎一 (自民党総裁
山口那津男 (公明党代表
志位 和夫 (共産党委員長)
福島 瑞穂 (社民党党首)
亀井 静香 (国民新党代表)
渡辺 喜美 (みんなの党代表)
 
(コメンテーター)
藤原 帰一 (東京大学大学院教授)
星  浩  (朝日新聞編集委員
 
 討論の始まるのっけから菅総理大臣が出席しないで、代わりに枝野幹事長が出席したものだから各党首より逃げた発言で「にげ菅」合唱にはホント笑っちゃった。
 これだから民放は面白いと言えば面白い。
 この討論会を聞いてて、やはり、年の功、ベテラン議員の説得力ある実務的発言には、正直善し悪し別に人間としての温かさを感じた。亀井国民新党党首に平沼たちあがれ日本党首だ。ディベーターでは一流でも政治家としては若さの割り切りは早いが、同時に冷たさも感じた。理屈ではないが若い政治家の立て板に水的考えが、この日本の現状にしたのかなんて、へんに考えた討論会ではあった。これが私の正直な気持ちである。