13日朝のNHK日曜討論とテレビ朝日のフロントラインを見て

NHK日曜討論
 
テーマ「菅政権発足 どうなる消費税・普天間
 
今月8日、菅新政権が発足。菅総理大臣は、11日に所信表明演説を行いました。こうした中、郵政改革法案と国会の会期延長をめぐり、亀井郵政改革・金融担当大臣が辞任、一方、野党側は、政治とカネの問題や普天間基地の移設問題などで政府側を追及する姿勢を強めるなど、参議院選挙が迫る中で、激しく政治は動いています。
今回の日曜討論は、与野党の政策責任者が集結。
菅内閣の今後の政権運営、そして経済・財政や外交・安全保障などの政策課題をめぐり徹底討論しています。
全体的に見て野党は鳩山内閣のナンバー2だった菅首相の検証責任の不備を突く事に終始、それに対し与党特に民主党は公約違反と言うより4年間の約束を楯に、高支持率のうちに早めに選挙をやって足場を固めたい姿勢が見え見えだから、意見がすれ違いだった。
 
■出 席
民主党 政策調査会長
   ・公務員制度改革担当大臣   玄葉 光一郎さん
自由民主党 政務調査会長     石破  茂 さん
公明党 政務調査会長          斉藤 鉄夫さん
日本共産党 政策委員長         小池  晃 さん
社会民主党 政策審議会長      阿部 知子さん
国民新党 政務調査会長          森田  高 さん
みんなの党 政策調査会長       浅尾 慶一郎さん
 
■司 会
NHK解説委員 島田 敏男さん
 
 
第1部テーマ「菅新内閣でどうなる日本!? 7党幹事長対決」
 
(ゲスト)
枝野 幸男 (民主党幹事長)
下地 幹郎 (国民新党国体委員長)
茂木 敏充 (自民党幹事長代理)
井上 義久 (公明党幹事長)
市田 忠義 (共産党書記局長)
重野 安正 (社民党 幹事長)
江田 憲司 (みんなの党幹事長)
 
鳩山総理突然の辞任から、スピード発足した菅新内閣。
10%台だった支持率は新聞各紙の調査で軒並み60%台に回復したが、参議院選挙を間近に控え、課題も多い。
特に今国会での成立を優先課題としていた郵政法案を、国会会期延長を見送って成立先送りを決めたことで国民新党との調整が難航。
連立離脱には至らなかったものの、亀井大臣が深夜に辞任を表明するなど、新政権のゴタゴタに野党も批判を強めている。
今回、スタジオに各党の幹事長など幹部が集合。
今後の菅政権の運営や、参院選、そして財政再建の争点となる消費税引き上げなどについて討論している。
与党の公約違反と与党内の閣内不統一のゴタゴタを野党に突かれる。
新人類の枝野民主党幹事長のロボットみたいな対応に野党は、ぬかに釘的状況に攻め手欠く。筆者個人的には枝野民主党幹事長と言う人間は始めてみる。流暢に出る言葉に対し意味が少し解りずらいと感じた。故人竹下元首相の「言語明瞭、意味不明瞭」に似た感じを持った事は否めない。

第2部テーマ「南アフリカ~”最後の成長大陸”の雄 実像~」
 
(レポーター)千田 真  (取材ディレクター)
 
サッカーFIFAワールドカップの開催に沸く、南アフリカ共和国=南ア。
 かつてはアパルトヘイト=人種隔離政策や原爆保有国として、現在も1日に40人以上が殺されるなど、治安の悪いことが報じられている。
一方、南アは21世紀に入って急成長、アフリカ大陸経済を牽引するリーダー国としての地位を、揺るぎないものにしている。
“最後の成長大陸”“最後の新興市場”の異名を持つアフリカ大陸。その雄、南アの成長力の源泉は、需要急増による世界的な資源価格の高騰だ。
南アには金やダイヤモンドを始め、プラチナ、クロムなど世界の製造業になくてはならない希少金属レアメタルが豊富だ。
我々のカメラは、取材が困難なことで知られる南ア最大のダイヤモンド鉱山に入った。
 資源がもたらした豊富な外貨と経済成長で、国民生活も向上した。かつて富と権力を、国民1割の白人が独占していたが、今や国内消費を牽引しているのは、「ブラックダイヤモンド」と呼ばれる黒人中間層だ。その素顔とは。
 一方、ヨハネスブルクの中心部には、巨大な中華街が出現していた。40万人もの中国人は、南アに何を求めてやってきたのか。
アパルトヘイトの廃止で、初めて誕生した黒人指導者のマンデラ元大統領が「虹の国」と名付けた南アの光と影、その実像を追っている。
 
今や全世界の経済を凌駕する中国人。320億円でダイヤモンドを買った事など、その表れか。
 
(コメンテーター)
姜 尚中  (東京大学大学院教授)
星 浩   (朝日新聞編集委員