選挙前 雑感その1

 自民、民主とも、この夏にふさわしくがっぷり四つの熱い戦いに入ったばかりだが、ここのところのメディアで気が付いた事が2つばかりあった。とにかく劣勢の自民党の相手に対する個人攻撃と、些細な事までこれでもかと、政権党らしからぬ姿勢が多く見受けられる。1つは民主党の党旗に国旗が使われた云々の件、確かに考えてみればその通りなんだが、直接抗議すれば済む事と私は思うが、何か鬼の首を取ったようにメディアと一緒になって攻撃してるのをみると、何となく違和感を感じる。もう1つは北海道で前官房長官の町村さんが、個人献金偽装問題の民主党鳩山代表を有罪呼ばわりした事である。こればかりでなくすべてにおいてメンツをかなぐり捨てて個人攻撃を行ってる。自民があせってそうなのかと思えばさにあらず、公明党までもが同じ事をやっている。もう共に野党なんだろうか。
 私は前から何度もこのブログで指摘してきた事だが、巨大与党(衆議院2/3議決権利)自民党公明党は、何もここであせって個人攻撃等する必要が無かった筈で、もっと前に野党や国民にもっと耳を傾けてさえ居ればこんな事にはなっていなかったと。それが慢心して与党ボケになっていたために他ならない。だからこそ私は今民主党ありじゃなく、与党自民党公明党に退場してもらいたいと言っている
 与党自民党公明党は、初心に戻り議員本来の政策の訴えで戦うべきでは無いのか。まして麻生首相はこの不況時に「政局よりは政策」と言ってここまで来た訳で何か矛盾を感じる。思うに、与党は本当に初心を忘れてしまったのであろうか。我々がまだ若かりし頃の田中角栄首相は、議員は本来国民の代議員であるとし、国民の意見と要望を聞くのが仕事であるとして毎日の辻立ちをしない日は無かったと言う。これが良いか悪いかは別として、議員本来の初当選時の初心に返り、いわゆるドブ板選挙を実践して議員個人個人に植え付けたのが、今の民主党小沢一郎元党首だと私は思っている。それを本来糧としてきた与党自民党にはもう無い。選挙になって急に選挙区に帰り、どんな辻説法をしても国民は振り向いてくれない。それを実戦してるのがいわゆる派閥の領袖と言われる人達であろう。申し訳ないがこの人達は元の国会の椅子に戻ってこれるであろうか。私は難しいのではと今思っている。