「努力は天才に勝る」?

 “天才とは努力する凡才のことである”――彼のアインシュタインはこんな明言を残している。努力を継続することは難しく、天才と思われている人も陰では努力をしていることがわかる一節だ。

ところで「アメリカのハーバード大学ジュリアード音楽院を首席で卒業した」と聞くと、どんな印象を持つだろうか。“生まれ持っての天才だから”“親がお金持ちで教育費にとてもお金をかけてきたのだろう”などと思う方も多いかもしれない。しかし、『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の 「超・独学術」』(KADOKAWA/中経出版)を上梓した廣津留すみれさんは、天才でなくても、お金をかけなくても、時間の使い方や努力次第で誰でも成果を出せると語る。インタビューの1回目をお届けする。

 
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親のポジティブな受け止め方が優秀な子どもを育てる
 現在、バイオリニストやCEOとしてニューヨークで活動している廣津留さん。大分県で生まれ、高校生まで地元の公立校に進学。学習塾に通うこともなく、続けてきた習い事は2歳から始めたバイオリンだけだったという。ハーバード大学に入学することになったきっかけは、高校2年生時に訪れたアメリカで立ち寄った、ハーバード大学の学校見学。海外に進学する人は元々、海外経験が豊富なイメージがあるが、実際のところは違ったという。
「ハーバードに入学するまで海外渡航経験は少なくて、高校1年生の時にバイオリンの国際コンクールで行ったイタリア、そしてその副賞だったアメリカでの演奏ツアーに行ったくらいでした。いま思うと、逆にいろいろなことを知らなかったから、あまりプレッシャーを感じずよかったのかもしれません」
 
 それまで進学先について具体的に考えたことがなかったそうだが、ハーバード大学を見学したところ、言わずもがな優秀な学生が多く切磋琢磨できる恵まれた環境。そして、課外活動をしている学生も多かったため、サポート体制が万全だったことに、とても惹かれたのだという。しかし、実際に海外の大学を受験するとなると、受験生時代は相当に大変であっただろうことは想像に難くない。
 
「高校3年生のときは、物理的に一番ハードでした。もちろんハーバードの1年目も課題が多く大変でしたが、受験時は日本とアメリカ両方の入試対策をしていたため、半分寝ながら宿題をこなす状態。周囲にハーバードを目指していることも伝えていなかったので、『なんでそんなに英単語を覚えているの』なんて言われていましたね。両方をこなすのはとても大変でした」
 
 どんなに大変でも頑張ることができたのは、ポジティブ過ぎるほど前向きな母の存在があったそうだ。廣津留家の教育方針は「とにかくほめる」。これに尽きたという。「みんなが塾に行っているから」、「宿題は一から解かなければいけない」というような、周りの考えに流されず、塾よりも家庭学習を充実させること。宿題を提出するのは義務なので丸写しをし他の勉強時間を確保することなど、いま本当に必要なことであればポジティブに受け止めてくれたという。
 
「誰かしらが応援してくれないと、子どもは頑張れません。何か達成しても、親が無関心だったり、もっと頑張れと言われると、モチベーションが下がってしまうと思います。ちなみにハーバードでもネガティブな親御さんは見たことがありません。どんなに小さなことでもすぐに『おめでとう』『頑張ったね』とおっしゃる方ばかりです」
 
目の前のタスクをこなすことでネガティブ思考とおさらば
 大変な受験期間を経て、ハーバード大学に現役合格した廣津留さんだが、海外留学する日本人が減少傾向にあるといわれているいま、日本の学生たちにアドバイスがないか聞いた。
「社会人になって忙しくなる前に、日本を外から見るのは大切なことだと私は考えます。正直、海外の大学を受験するのはすごく面倒くさいと思います()。日本の大学なら、高校の先生や友人が応募の仕方を教えてくれる。けれども海外の場合は前例がなく、聞ける人が周囲にいないことも多いと思います。でもインターネットで検索すれば5秒で出てきますよ。一度調べてみて、本当に面倒くさそうだなと思ったら違う道もあるかもしれませんが、実際のところそこまでハードルは高くはありません。奨学金を探すにしても、学校など利用できるリソースは全部使ったほうが絶対にいいです」
 
 しかし、どうしてもアメリカの名門・ハーバード大学を受験というと、何から手をつければいいか分からないと思う人も多いだろう。そこで、廣津留さんは細かなステップ分けをおすすめしている。
 
「新年度の目標を立てた方も多いと思いますが、半年も経てば多くの人が目標自体を忘れているのではないでしょうか。でも四半期ごとの目標、月ごと、週ごと……どんどん細かく設定することで、今日できること、次の5分でできることがはっきり見えてきます。5年後にハーバードに合格したいなら、1年後に大学見学に行く、そのためにはお金を貯める、じゃあまずは節約する方法を考える。なんて楽しみになるような目標を混ぜ込むのもいいですね。どんなに大きく見える目標も、細かく割っていけばプレッシャーも軽減します」
 
 目標を達成するには、とにかく目の前にあることをこなすことが一番大切だと、廣津留さん。今、何ができるかを考え、目の前のタスクをこなし、ネガティブなことを考えないようにする。廣津留さんは自らの努力で道を切り開いてきた。それと同じように誰もがそのチャンスを秘めているのだ。(続)
Hint-Pot編集部・白石あゆみ
 
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Hint-Pot編集部 編集長 井上千春
 
 
これ「県立高校からハーバード大を首席卒業 日本女性が実践する目標達成のステップ」と題したHint-Pot 5/6() 19:10の配信記事である。
 
 
昔からの諺に「努力は天才に勝つ」と言う言葉がある。がしかし、私はそれは嘘であると思っている。
私はそれをまともに正面から議論しようとしてる馬鹿な男でもある。
その意味は「努力をすれば天才にも勝てる」という意味だろうが、元々の天才にはどんなに努力しても勝てる訳ないのが現実でもある。まあ天才を前に頑張れという事だろうが、実際馬鹿がどんなに努力したって勝てっこない、これが本当だと思う。大体算数の1+12 これの解らない人間はいくら頑張ったって天才に勝てると思う?
要するに最初から諦めるなって事でしょう。
 
ここまで考えて私も本当に暇だなーと考えてます。(爆笑)