好タイム続出で史上最高レベルと言われる２４日の陸上の日本選手権男子１００メートル決勝に、現役医大生が挑む。愛知医科大４年の高橋周治。４着まで突破できる２３日の準決勝で４着に食い込み、２年連続で決勝進出を果たした。「正直なところ、浮足立つ気持ちもないと言えばうそになりますが、上位５人にできるだけ食らい付いていきたい」と意気込む。
愛知で指折りの進学校、東海高から１浪して医大に入学した。受験で２年間、陸上から離れたが、大学で再開してから記録が伸び、自己最高は１０秒２７。１０秒１５の追い風参考記録も持つ。昨年は日本選手権７位。秋の国体では愛知のリレーメンバーとして初の全国タイトルを手にした。
身長１７４センチと決して恵まれた体格ではないが、授業の合間に筋力トレーニングをするなど創意工夫で補う。４年生となり、試験のスケジュールが過密で勉強に追われる一方で、周囲で好記録が続出する状況に精神的に追い詰められていたという。
「今季は絶不調で一時は欠場しようかと悩んでいましたが、土壇場で調子が戻りました。今回、決勝に進めたのは運の良さもありますが、コーチや同じく医学生で陸上も頑張っている方に励ましの言葉を頂いて自分を見つめ直せた事が要因だと思います。今できる最大限の走りをしたいです」（増田創至）
昔からの諺に「努力は天才に勝つ！」と言うのがある。私は高校時代に「努力は天才には勝てない！」と担任の教師に何度も言い返して怒られていたが、お前の言い分も一理あると最後には理解してくれた思い出があった。今ここで思い起こして考えてみると、正にその通りであると当時の考え間違いでなかったと、変に納得している。努力すれば少なくとも天才くらいにまで行けると言う事だろうが、生まれつき頭の良くない者はいくら努力しても、土台が悪いのだから、良くなる訳はない。昔から文武両道と言う言葉もある。得てして頭の良い者は一般に余程運動神経の悪い者以外は皆スポーツも良く上手いものである。
この高橋周治君は結果的に７位で１０秒43で終わった。簡単に７位と言うが100ｍを１０秒台と言うのは凄いタイムである。これはやはり持って生まれた天性と言うものであり、その力のない者には、いくら練習して努力しても不可能である。やはり「天才は努力に勝さる！」のだ！
