本年最大の不祥事、「松友学園」と「加計学園」問題は安倍首相の国のトップとしての資質の欠如と言え内閣総辞職が妥当だと考える

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、2015年6月に開かれた国家戦略特区ワーキンググループ(WG)のヒアリングの議事要旨が実際とは大きく食い違う内容に修正されていた。学園関係者が同席していた事実も記載がなく、安倍晋三首相が「一点の曇りもない」と強調する決定過程の透明性が揺らいでいる。
 「議事内容は公開の扱いでよろしゅうございますか」 「はい」-。
 愛媛県と同県今治市獣医学部新設を提案した翌日の15年6月5日に開かれたWGのヒアリング。特区のホームページに公開された議事要旨には冒頭に内閣府の担当者が議事を公開するか尋ね、県側が了承したとのやりとりが記録されている。
 しかし、WGの八田達夫座長と委員の原英史氏は今月7日に記者会見を開き、実際のヒアリングでは「よろしゅうございますか」と聞かれた県側が「非公開を希望する」と答えていたと明らかにした。
 県側が「はい」と答えたのは、内閣府側が「(新設を)提案したこと自体は公開していいのか」との質問に対してで、結果として正反対の意味に。原氏は「非公開を希望したのに公開すると混乱を招くので、内容を調整した」と釈明した。
 議事要旨は当初非公開方針だったが、今治市の提案が実現したことを受け、今年3月6日になって公開に転じた。
 議事要旨にはもう一つ明らかにされていないことがあった。学園の吉川泰弘新学部設置準備室長は共同通信の取材に、ヒアリングに同席し発言したことを認めた。だが、吉川氏らの名前や発言は記載されていない。八田氏は、説明補助のため加計学園関係者3人が同席したと認めた上で「説明補助者は参加者と扱わず、公式な発言も認めていない」と説明した。
 公文書管理に詳しい長野県短大の瀬畑源助教は「議事録は行政が自らの決定の正しさを国民に証明するための文書。後から調整と称して変えてはならないのは大前提で、明らかな改ざんだ」と指摘。「学園関係者の発言が委員の判断に影響を与えるのは当然で、非公式な発言であるはずがない」と話す。
 加計学園の計画を知った時期を巡る首相の発言にも疑義が生じる。7月の国会の閉会中審査で、首相は「特区諮問会議で議論が進む中、今治市の提案は知っていたが、事業主体が誰か説明はなかった」と答弁。自身が計画を知ったのは、諮問会議で最終的に学園が事業者に選ばれた「今年1月20日」と強調した。
 だが、提案翌日に学園側か同席していたことで、今治市と学園が早い段階から一体となって計画を進めたことが浮き彫りになった。首相の説明には不自然さが募り、7日の民進党調査チームの会合では「加計隠しだ」と批判が相次いだ。
 
八田達夫氏プロフィール
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学歴及び経歴
1966 国際基督教大学教養学部社会科学科卒業
1971 ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学研究科経済学専攻博士課程修了
1972 オハイオ州立大学経済学部助教
1973 埼玉大学教養学部講師
1980 ジョンズ・ホプキンス大学経済学部准教授(1981年、コロンビア大学経済学部客員準教授)
1985 ジョンズホプキンス大学経済学部教授
1986 大阪大学社会経済研究所教授(1990年、ハーバード大学経済学部客員研究員、1991年、コロンビア大学経済学部客員教授
1997 大阪大学社会経済研究所所長(19993月まで)
1999 東京大学空間情報科学研究センター教授
2004 国際基督教大学教養学部国際関係学科教授
2011 大阪大学招聘教授、学習院大学客員研究員・特別客員教授
2013 経済同友会政策分析センター所長、アジア成長研究所所長
2015 電力取引監視等委員会委員長(2016年、電力・ガス取引監視等委員会に改組)
 
政府関係委員等
内閣府総合規制改革会議委員
内閣府規制改革会議議長代理
内閣府国家戦略特別区域諮問会議有識者議員
内閣府国家戦略特別区域ワーキンググループ座長
 
 
これ『決定過程揺らぐ透明性 WG議事要旨を「改ざん」』と題した89日のあるローカル新聞に出た記事である。
 
 
全てに辻褄があっていない。やましい事等なければ何でそんなに身構えた緊張した対応をとるのか? 普通の会議と同じく普通の議事録をとれば済むものを、おかしな話である。また省と自治体の会議をわざわざ非公開にしなければならないのか。何か不都合をわざわざ都合にするために、必死に変えようとしてる。これは例えそうでなくても、そのように取られないために、全て修正しようとした、捏造である。何故? 結局は加計学園に便宜を図った事を悟られないための工作と言える。松友学園と同じで長年出来なかった事が、神風が吹いたように急に風向きが変わった事を意味している。またこの八田達夫と言う座長、何か内閣府に関係する人間の様である、と言う事は身内同然である。
しかし、何かにつけて安倍政権のやる事は、必ず何かどっかにある筈のない接点が必ず存在してる。これは国民の支持を長年に頂いてると言う驕りそのものである。だからこそすべてが上から目線である。それらが政策全てに渡っている。
安倍首相が言うように、もしかすれば加計学園に意識した便宜を図らなかったかも知れないが、役人の忖度だった可能性もある事も事実である。だとすれば安倍首相の慎重性を欠いた付き合いの仕方に重大な落ち度もあったと言う事にもなり、役人の忖度を誘導したともとれる。
いづれにしても今回の松友学園と加計学園問題は安倍首相自身の不注意から始まっており、国の宰相としての質の問題が起こした事と言え、取るべき責任は、即内閣総辞職が妥当だと考える。