元読売記者の現アゴラ編集長新田哲史さん加計問題への批判論は“安倍憎し”の根拠の乏しい陰謀論と断定した記事に“安倍好き”の擁護マスコミ読売の因暴論か!(大笑い)

■“安倍憎し”の余り、根拠の乏しい陰謀論を言われても…
しかし、彼らの反応をみていると、あらためていつものことだと思ってしまう。「反安倍政権」系のメディアや野党の人たちに特有なのは、“安倍憎し”の感情を募らせるあまり、肝心要の原理原則やルール、戦いのリアリティーを忘れてしまっているようだ。
 
(1)(2)に関して言えば、学園所在地の岡山で記者会見をやること自体は特におかしいわけではない。もちろん当日朝に急遽開催というのに釈然としないものはあるだろうが、少なくとも地元の記者クラブのルールに則って行っている。だから共産・小池氏のように、「卑怯」などといってしまうと、今後、共産党が身内の不祥事に関して野党クラブの記者さんたちだけを緊急に集めての記者会見を実施した場合、それも「卑怯」だということに論理的にはなってしまう。
 
あるいは(3)を強調するようなことは、全国に張り巡らせた取材網を自ら軽んじることになりはしないか。新聞社の本社が支局を卑下する実態がしばしばあるとはいえ、都会の記者たちが「地方メディアはモリカケをまともに取材できないだろう」と端からバカにしているのと同じで岡山の記者に失礼なことだ。
 
(4)に関して言えば、もはや根拠の乏しい陰謀論でしかないし、そもそもビッグニュースに危機管理記者会見をぶつけるようなことは昔からあることだ。
 
つまり、今回の記者会見問題でいえば、加計学園は別に違法なことをやったわけでもないし、記者クラブ側との業界ルールを破ったわけでもなかろう。そもそも主催者は加計学園なのだからどこでいつ誰を呼ぶかは、彼らの自由だ。
 
GK川島が、グラウンダーのFKで虚を突かれて失点した場面(NHKの中継より)
ルールを守った戦いに虚をつかれて文句を言うのは負け犬の遠吠え
もちろん望月氏が言うような(1)の記者会見の設定タイミングが恣意的なものだった疑いは残る。(4)のサッカーにぶつける計算もしていたとして、形式的に記者会見をやった事実だけは残し、面倒な東京や大阪のメディアを物理的・時間的に“排除”するあたり、記者クラブの利用の極意を知り尽くしたものならではの「絶妙」な広報戦術ともいえる。いくばくかの政治取材の経験がある記者なら誰しも「官邸が指南したのではないか」と連想するところだろう。
 
しかし、仮に官邸のアドバイス加計学園が記者会見をやったとしても、所詮それは虚をつかれたメディア側の脇の甘さにほかならない。すでにモリカケ問題は、野党、メディアと官邸との間で「殺るか殺られるかのガチンコの政争」になっているわけだから、各メディアが自社の支局、提携先の地元メディアに何があってもいいように連携するなど周到な準備をしていなかったがゆえの負けに過ぎない。
 
そもそも記者会見で真相が明らかになる類の事案でないことは、海千山千の記者たちなら自明の理だろう。東京でブツブツ文句を言う暇があったなら、安倍首相や加計理事長を本当にやっつけたいのなら、たとえば利益供与の疑惑があるなどの動かぬ新事実を発掘して報道して倒閣をすればよいだけの話だ。(そんなものが出るとは思えないが)
 
ましてや加計学園(官邸?)側は記者クラブの制度を駆使し、ルールを守って「戦い」をしている。他人様が主催する記者会見の運営方法について、いつまでも揚げ足取りな文句をいうのはただの負け犬の遠吠えだ。
 
昨晩のサッカーの試合でいえば、コロンビアの選手にサッカーのルールに則って地面に転がすフリーキックを仕掛けられ、日本が失点したことについて、さしづめ日本のサポーターがスポーツバーで「壁が飛ぶ隙を狙ってグラウンダーでシュートしてくるのはセコイ」などと管を巻くのと同じレベルに過ぎない。
 
まず、より重要なのは、学園側が説明したとおりに安倍首相との面会が虚偽であったとすれば、獣医学部設置や補助金の申請許認可の判断にどの程度の影響があったのかどうか、政権や自治体にその検証を迫っていくところからだ。それについては安倍政権を支持する国民も公金の問題だから違和感は少ないだろう。
 
そもそも、首相や加計氏が嘘をついたとかつかないとか内心の問題を立証したいのなら、そうやって外堀を丁寧に一つ一つ埋めて迫っていくものではないのか。そんなに安倍首相や加計氏が「極悪人」と信じるのであれば、雑な追及から卒業し、ヤメ検の弁護士から捜査実務的な立証マインドを学んだ方が良い。
 
 
これ「加計学園の記者会見運営への非難は、コロンビアのFKへのケチと同じ --- 」と題したアゴラ編集長新田哲史さん6/20() 17:31配信の記事である。
 
 
なるほど良く読むと確かに頷けるところもあり、勿体つけてはいるが、要は“安倍憎し”の反対の“安倍好き”の御用組合新聞読売の元記者の記事である。
こんな記事加計学園獣医学部設置問題の本質にもならない、くだらない記事だと私は思う。元読売の記者でアゴラの編集長であるなら、そんな役人の忖度でない、何故この問題がこのようにならなければならなかったのかの、本質論くらいは本音で語ってほしいと私は思った。