「慎太郎の政治家としての凋落の要因は親ばかですよ。新銀行東京で多額の負債を都民に押し付けたこと。当時の副知事は『やめたほうがいい』と説得したが、慎太郎は『伸晃のアイデアなんだ。伸晃は金融の専門家だから、絶対に大丈夫』と強行し、結果、大失敗した。もうひとつは四男、延啓を都の美術館の審議会のメンバーに入れ、都議会で問題になったこと。自称画家だが、何の実積もない四男を『才能がある』と言い、一般人にもかかわらず、フランスなどへ公費で出張させていた」(都庁関係者)
7月に発生した相模原障害者施設殺傷事件について、「あれは僕、ある意味で分かるんですよ。昔、僕がドイツに行った時、友人がある中年の医者を紹介してくれた。彼の父親が、ヒトラーのもとで何十万という精神病患者や同性愛者を殺す指揮をとった。それを非常にその男は自負して、『父親はいいことをしたと思います。石原さん、これから向こう二百年の間、ドイツ民族に変質者は出ません』と言ったので、恐ろしいやつだなと思って」(「文學界」から)
こうしたマイノリティーに対する発言について、伸晃氏の地盤、東京都杉並区の太田哲二区議(民進)は「1983年の衆院選の際に騒がれた黒シール事件のときと全く変わっていない」と語る。黒シール事件とは、選挙期間中に衆院旧東京2区に立候補した故・新井将敬氏のポスターに石原氏の公設秘書が「(新井氏は)66年に北朝鮮から帰化」と記したシールを貼り付けた公職選挙法違反事件である。石原氏は「秘書がやった」と主張。そのときに逮捕された秘書が、豊洲新市場の建設を落札した鹿島建設の役員を務めている人物だ。
「石原氏は著書『弟』で、石原プロなどが制作した映画『黒部の太陽』が資金難に陥り、裕次郎氏が電話で慎太郎氏に資金援助を申し出て、慎太郎氏がゼネコンに支出させたと美談のように書いているが、全くあほらしい話だ」(太田氏)
落ち目に陥ったのは長男、伸晃氏も同じである。7月の都知事選敗北の責任を取って自民党都連会長を辞任したが、党内の会合で「敗北の責任は谷垣禎一幹事長(当時)にある。都連会長に公認の決定権はない」と言い逃れをし、批判を浴びた。石原一家に近い自民党関係者が言う。
「安倍首相は責任を取らせ、閣僚も交代させるのかと思ったが、残留させた。派内でも浮き、伸晃氏に付いていこうという議員は誰もいない」
「銀座などで豪遊し、地元をおろそかにしていて落選した轍を再び踏みかねない」(前出の自民党関係者)
「政治家として個性のある方だが、結果として何かをしたということはなかった」(本誌・上田耕司、小泉耕平、村上新太郎)
殆どこの通りであろう。今までのマスコミ報道、捏造に近い、この記事が全てであるし現実でもある。政治を食い物にしたその罪と罰その責任は消える事は無い。