将来の徴兵制導入問題、時の権力者が将来の権力者の判断にまで言及、恥ずかしい限りだ

 安倍首相は30日の参院平和安全法制特別委員会で、将来的に徴兵制が導入される可能性があるとする野党の一部の主張について、「憲法18条が禁止する『意に反する苦役』に該当する。明らかな憲法違反で、たとえ首相や政権が代わっても徴兵制の導入はあり得ない」と改めて明確に否定した。
 
 自民党森雅子氏の質問に答えた。
 首相は「自衛隊員の育成には長い時間と労力がかかり、短期間で隊員が入れ替わる徴兵制では精強な自衛隊が作れない」と強調。米国や英国などが志願制をとっていることを挙げ、「集団的自衛権の議論と徴兵制を結びつけることは、国際的に非常識だ」と説明した。安全保障関連法案に反対している民主党は、「徴兵制の復活」などとあおる党のパンフレットを作成している。

これ『徴兵制「政権代わっても導入あり得ない」…首相』と題した読売新聞07月30日 12時14分の報道記事だ。

 この記事の安倍首相の発言は矛盾してるし、今自分がやってる事を否定してる発言でも有るし、恥ずかしい限りである。自分は今度の「集団的自衛権」の問題で、憲法を変えずに、時の自分の政権でその解釈が出来るように、衆議院で法改正をしておいて、将来において、その将来の政権が判断するべき事柄を有り得ないと断定した。これは安倍首相自身の言葉を借りれば、将来の政権者に対する治外法権になる。それも解らずにそう言う発言が出来ると言う事そのものが彼の国民を侮る要因となるし、今までの発言や考え方が如何に国民をバカにしてるかが容易にわかる。とても承服できる代物では無いと言う事だ。