緊縮財政を拒否したギリシャには解らないヤツに解らせる意味で今後援助しないことである自力でさせる事こそ意味がある

 【アテネ福島良典】ギリシャ国民は5日の国民投票で、欧州連合(EU)など債権者側が金融支援の条件として提示した財政緊縮策に「ノー」を突き付けた。背景には、5年に及ぶ緊縮策で経済の疲弊が長引く中、若者を中心に高まる「反緊縮」の機運がありそうだ。未来に希望を見いだせない国民の多くは、欧州他国からの「ユーロ圏離脱につながる」との警告に屈するよりも、チプラス首相の掲げる「ギリシャの尊厳」を選んだ形だ。
 政府統計によると、ギリシャ国内総生産(GDP)は、債務危機を受けて緊縮策が導入された2010年から14年までに25%も縮小した。景気の冷え込みで企業が新規採用を控えているため、25歳未満の若者の失業率は国民平均(25.6%)の倍にあたる49.7%に上る。大学を卒業したものの就職できない若者があふれている。
  国民投票前の世論調査によると、若者の8割は反対派だったとされる。EUとの金融支援交渉でチプラス首相の対応は迷走し、銀行閉鎖や預金引き出し制限などの資本規制に追い込まれた。だが、1月の総選挙で急進左派連合を勝利に導いた若年層は「ノー(EU案拒否)なら強い立場で交渉できる」と主張する首相を信じた。
  また、緊縮策によって拡大した貧富の格差も投票行動に影響を及ぼしたとみられる。首都アテネの中心部ではEU案への賛否が拮抗(きっこう)したが、労働者や低所得層の多い地区では反対が多く、地方の大半で反対が賛成を大幅に上回った。
  エリートや知識人が主流の賛成陣営が、チプラス政権に対抗できるだけの求心力を作り出せなかった側面もある。アテネ経済ビジネス大学のスピロス・ブラブコス准教授は「急進左派連合は終盤で強力なキャンペーンを展開したのに対して、賛成陣営は中核組織がなく、ゆるやかな連合体にすぎなかった」と指摘する。

これ『<ギリシャ国民投票「ノー」疲弊国民が選んだ「尊厳」』と題した毎日新聞 7月6日(月)10時29分配信記事である。

 これ等借金の借り手が貸し手に、これ以上出さないとどうなるかと脅しているようなものである。つまり主客逆転である。ギリシャはしたたかである。こんな国潰した方が懸命だ。下手な仏心を起こすとやけどするは必定である。こんな我儘な国潰した方がとは思うが、債権国の債権者が被害をこうむるからこそ我慢してるのに、それを逆手の所業、生かしておけば禍根を残すは必定だ。それよりギリシャの破綻による損害を計算し、今後掛かるムダ経費をそのための債権者の救済に当てた方が余程有意義であると私は思う。やってはいけないが解らないヤツに解らせる最良の方法である。