橋下徹大阪市長の「大阪都構想」何か実現不可能になって来た、さてどうする橋下さん!

 橋下徹大阪市長は十三日、代表を務める大阪維新の会大阪府議選、市議選で最大勢力を維持したことに関し「一定の結果を出してくれた」と評価した。市を廃止し五つの特別区を新設する「大阪都構想」の住民投票(五月十七日)への影響については「関係ない」と述べ、選挙結果が追い風になるとの見方を否定した。
 府議選と市議選は推進派の大阪維新、反対派の自民、公明など各党とも住民投票の前哨戦と位置付け、舌戦を繰り広げた。市民の賛否が拮抗(きっこう)しているとの指摘に対し、橋下氏は「時間がたてば反対が増える。しっかり説明する」と強調した。市役所で記者団に語った。
 大阪市に隣接する堺市の市議選(定数四八)で大阪維新候補十四人全員が当選、最大勢力となったことに触れて「周辺も合わせて一体化するのが都構想のゴールだ。六、七特別区でエンジンをつくる」と語り、あらためて同市を含めた都構想実現に意欲を示した。

これ『大阪は維新が勢力維持 橋下氏「一定の結果」』と題した東京新聞4月14日 朝刊の記事である。

 今回の結果は維新にとっては正に微妙な、消化不良を起こした感じである。確かに大阪では第1党を確保したものの、過半数には至らなかったからである。と言う事は懸案の今後に住民投票(五月十七日)を待つ「大阪都構想」に微妙に影響するかも知れない。当初の橋下さんの府知事から大阪市長への転進時のような勢いが無い事も影響している。
 最初にお断りしておきたいが、私的にはこの橋下徹と言う男好きである。が論争の形態は嫌いである。つまり相手の言い分を聞くふりをして「いいくるめる」様がである。またここに来て色んな方々が、この「大阪都構想」に反対の様である。中には憲法違反だと言う人もいる。実際私も最近はこのような記事を読むに付け、当初この「大阪都構想」には全面的に賛成だったが、見方が変わって来た。我々商売人には府と市の二重行政の解消と言われるとすぐ飛びつく嫌いがある。二重行政の解消=経費の節減と思ってしまうからである。しかし、最近の「大阪都構想」は経費節減どころか返って現在よりも金が掛かり過ぎるとの記事を読めば、確かに共鳴できる事も多々あるのは事実である。橋下さんも「大阪都構想」が当初の思惑と違ってきたということが解って来たのではないだろうか。だからこその淡々とした半ばの敗戦の弁に聞こえる。堺市が脱落した現在の「大阪都構想」は大阪市の解体以外の何者でもなくなってしまった。さてどうする橋下さん!