秋の内閣改造「石破氏安保相受諾検討」の報に権力は待つのではなく奪い取るものである事を彼に進言したい

 自民党石破茂幹事長が内閣改造・党役員人事で、安倍晋三首相に対し「正式要請があれば、どんな役職も受ける」と首相周辺を通じて伝えていたことが17日、分かった。首相は新設する安全保障法制担当相に起用する意向で、石破氏は受諾を検討する。党関係者が明らかにした。後任幹事長には、岸田文雄外相や河村建夫党選対委員長らが浮上している。
 石破氏の処遇は、第2次安倍政権で初となる改造・党役員人事の焦点。首相は7月に石破氏と会談した際、安保相への就任を打診した。石破氏は回答を保留したが、拒否すれば来年9月の党総裁選に向けて党内対立が激化しかねないと判断し、受諾検討に傾いた。
 インドのモディ首相来日に関し、安倍首相との首脳会談など主要日程を9月1日に終えることが固まったため、4日の実施を軸に調整されていた改造は3日に前倒しされる方向となった。
 安保相は、集団的自衛権行使を可能とする法整備の調整や国会対応を担う。首相は防衛相経験者で安保通として知られる石破氏の答弁能力に期待しており、防衛相と兼務させることも検討する。
 石破氏を支える議員グループでは、幹事長続投を求める声や、入閣せずに無役となって総裁選準備を本格化するよう促す意見が支配的だ。石破氏が安保相を受け入れる場合、支持議員の理解獲得に手間取る可能性もある。
 後任幹事長は、米軍普天間飛行場移設問題が大きな争点となる11月の沖縄県知事選や来年春の統一地方選を取り仕切る。首相は、外相として内閣を支えた岸田氏の力量を評価。河村氏は首相と同じ山口県選出で、実務能力に定評がある。

これ昨日の共同通信の「石破氏安保相受諾検討」と題した記事である。

 自民党石破茂幹事長が9月の内閣改造・党人事で安倍晋三首相の方針に従うと伝え、新設される安全保障法制担当相を受諾する方向で検討に入った。断れば党内対立の「引き金」となり、政権全体の求心力低下につながりかねないとの懸念・が背景にある。
だが、石破氏の足元では「戦う姿勢を見せないなら首相後継の座は遠のく」(支持議員)と異論も根強い。
 「人事は首相の専権事項だ。自分にとって得か損かで考えてはいけない」。石破氏は最近、自らに言い聞かせるように周囲に繰り返す。
 石破氏の支持議員の間では、首相側との対決も辞さない「主戦論」が強まっている。
大半が「幹事長統投でなければ、無役となって来年9月の総裁週出馬に向けて地方行脚すべきだ」と訴える。8月5日の党全国幹事長会議で、複数の地方組繊から石破氏統投論か出たことも決戦ムードを勢いづかせる。
 しかし、石破氏には「総裁選準備を重視するのは白民党が万年与党だったころの発想だ」(周辺)との意見も届く。
比較的順調な安倍政権を支えて、将来の「禅譲」を狙うべきだとの立場だ。
 石破氏が無役となっても「ポスト安倍」への展誼が開くわけでもないという事情もある。石破氏に近い識員による「無派閥辿絡会」が8月7、8日に開いた研修会に参加したのは約30人にとどまった。官邸筋は「いざとなれば、首相は派閥横断の支援態勢をつくる」と余裕の構えだ。
 石破氏は2012年の総裁週で安倍陣営を圧倒する地方四器得たが、国会議貝による  決選投票で逆転負けした。次回総裁選に向けた戦略として国会議員の囲い込みに力を入れるため、石破グループは総裁遥が近づけば「派閥」に衣替えして結束を固める構想を持つ。
 石破氏側近は、首相サイドが次の人事で石破氏以外のグループ議員を冷遇する可能性を指摘。「石破氏が閣僚ポストを受ければ、覚悟を持って支えてきた議員は離れていく。首相と対等だとの気持ちがないといけない」と言い切る。
 取り巻き議員の総意よりも、首相の意向を重視する方向となった石破氏。周囲に 二人で決められたら、もっと楽だろうけど」と苦悩を漏らす。

こっちも『党内対立の「引き金」懸念』と題した共同通信の昨日の記事である。

 過去に禅譲で政権をとったものは居ない。いないと言う訳ではなく、とっても短命で終わってしまうのだ。これは何故か、これはスポーツに通じ闘わずして勝つと言う事は闘う者の志気に影響するからでないのか。何事にも通じるが苦労して事を成就する意味ここにあると言う事である。要は目的に向かって如何にして闘って目的を達するかであり、いくらかでも楽な方法を考えれば、目的はスルリと逃げてしまう。正に意気込みの勝負である。故に権力と言うものは奪い取るものである。そうしないで取ったとした場合、相手は絶対に言う事を聞かないのが常である。後々のためを考えれば奪い取るのが最良である。私は自民党安倍晋三石破茂も大嫌いだが、そう進言したい。