「ポスト安倍」をめぐり、自民党の石破茂元幹事長への世論の支持がじわじわと広がっている。一方、党内で石破氏のライバルと目される岸田文雄政調会長は、低迷から抜け出せない。党総裁は選挙の顔にもなるだけに、「次」をにらむ与党議員の動向にも影響しそうだ。
2位小泉氏をダブルスコアでリード 本社世論調査(安倍内閣の支持31%不支持52%)
朝日新聞が20、21の両日に実施した世論調査で安倍晋三首相の次の党総裁に誰がふさわしいかを聞くと、石破氏が31%でトップ。2月の25%から伸ばし、2位の小泉進次郎環境相(15%)にダブルスコアで差をつけた。首相が党総裁に3選した2018年秋以降は、小泉氏がしばらく先頭を走っていたが、昨年12月の調査で石破氏が逆転。以来、石破氏の支持は右肩上がりを続ける。
一方、岸田氏は2月の6%から今回は4%へと下がった。首相は岸田氏を自らの後継に期待しているとされるが、最近は一貫して5%前後の支持にとどまる。自民支持層でみても、首相と距離を置く石破氏の支持は29%で岸田氏は7%。公明支持層では、石破氏は自民支持層と同程度の支持だが、岸田氏の支持はほとんど広がっていない。
この世論の現状をどうみるか。
低迷・岸田氏、「首相と一体とみられている」との指摘も
岸田派のベテランは「岸田さんは首相と一体とみられてしまっている」といい、首相に批判的な世論が岸田氏への向かい風になっていると分析する。石破派中堅も「石破さんは首相と対極にいるから、首相がダメならこっちが上がる」と、同様の見方を示す。
実際、いまの内閣支持率は、2012年末に第2次安倍政権が発足してから最低水準に落ち込んでいる。党の政策責任者として首相を支える岸田氏と、疑念や疑惑が相次ぐ政権をメディアで手厳しく批判する石破氏とでは、「世論が石破氏を支持するのは当然」(参院幹部)というわけだ。
根強い「石破氏批判」、カギ握る解散時期?
国会議員内では、石破氏に冷ややかな見方が多い。閣僚経験者は「首相が溺れかかっているのに、上から足で踏みつけるようなことはすべきじゃない」と、石破氏の言動を疑問視。「石破さんは党が苦しい時に離党した」(幹事長経験者)と、過去の離党経験を批判する声もある。
ただ、石破、岸田両氏の世論の格差に気をもむ声も出始めている。
安倍首相の党総裁任期といまの衆院の任期はともに来年秋で、ほぼ重なる。衆院解散の時期によっては、ポスト安倍は次の衆院選の顔になる可能性もある。衆院ベテランは「選挙に強くない若手議員らは、石破氏支持に流れるのではないか」と、選挙が近づくほど党内で石破氏にすがる議員が増えるとみる。
参院幹部は「衆院解散がいつになるかもからんで、党内はポスト安倍レースで当分にぎやかだ」と語る。(松山尚幹)
これ『ポスト安倍へ石破氏じわり 自民幹部「解散時期からむ」』と題した朝日新聞2020年6月23日 23時08分の配信記事だ。
嘘つき安倍に最近の世論は正直だ! アキアキしてるのも事実だが、安倍の禅譲を期待してる岸田さんも前回の安倍再選時の立候補しない様の、女の腐ったような態度が尾を引いているとしか思えないため、実際は石破さんの完勝に近い状況だ。私も含め安倍嫌いは、石破どうのよりアンチ安倍は対極の石破それが道理だ。